第6章 内部障害作業療法学 02)循環障害 ①異常心電図

〈第42回 OT国試 午前25〉

心電図と所見との組合せを示す.誤っているのはどれか. 

1.正常洞調律
2.心室性期外収縮
3.完全房室ブロック
4.心房細動
5.心房性期外収縮

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 同定不能なP波・QRS波・T波,無秩序なリズムと振幅がみられるため心室細動である.
5.○ 正しい.


〈第41回 OT国試 午前25〉

心電図と病態との組合せを示す.誤っているのはどれか. 

1.洞性徐脈
2.上室性期外収縮
3.心室性期外収縮
4.Ⅰ度房室ブロック
5.心室細動

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× P波なし,細かく震える基線(f波),QRS波のリズムがバラバラであるため,心房細動である.


〈第50回 OT国試 午前23〉

心電図を示す.この患者に最も生じやすいのはどれか. 

1.脳出血
2.脳血栓
3.脳塞栓
4.ラクナ梗塞
5.くも膜下出血

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 心房細動のため脳塞栓症が生じやすい.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第46回 OT国試 午前4〉

動悸を訴えた患者の心電図を示す.考えられるのはどれか. 

1.心房細動
2.心房粗動
3.心室細動
4.心室粗動
5.心室頻拍

解答

1.× 誤り.
2.○ のこぎり歯状の基線に一定の房室伝導比がみられるため心房粗動である.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第52回 OT国試 午後2〉

72歳の男性.以前から心電図異常を指摘されていた.心電図を示す.正しいのはどれか.

1.心房細動
2.心房粗動
3.WPW症候群
4.洞不全症候群
5.Ⅰ度房室ブロック

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ PQ間隔1.5マス=0.30secのためⅠ度房室ブロックである.


〈第48回 OT国試 午後4〉

67歳の男性.外来でふらつきを訴えた.心電図を示す.所見として考えられるのはどれか.

1.洞不全症候群
2.洞性徐脈
3.心房粗動
4.心室頻拍
5.完全房室ブロック

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ P波とQRS波の関連がないため完全房室ブロックである.


〈第54回 OT国試 午後4〉

心電図を示す.この心電図の所見で正しいのはどれか.2つ選べ. 

1.頻脈
2.心房粗動
3.PR間隔延長
4.上室性期外収縮
5.心室性期外収縮

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 洞調律よりも早期にP波が出現しているため上室性期外収縮である.
5.○ 先行するP波を欠く幅広いQRS波がみられるため,心室性期外収縮である.


〈第53回 OT国試 午後30〉

心筋梗塞に特徴的な心電図所見で正しいのはどれか. 
1.F波の出現
2.P波の増高
3.QRS波の脱落
4.PQ間隔の延長
5.異常Q波の出現

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 心筋梗塞に特徴的な心電図所見は,ST上昇,時間経過と共に異常Q波,冠性T波がみられる.


〈第49回 OT国試 午前6〉

70歳の男性.急性心筋梗塞を発症した.心電図を示す.所見として考えられるのはどれか.2つ選べ. 

1.PQ延長
2.ST上昇
3.冠性T波
4.異常Q波
5.心室期外収縮

解答

1.× ST上昇とT波の増高,異常Q波がみられる.
2.○ 正しい.
3.× ST上昇とT波の増高,異常Q波がみられる.
4.○ 正しい.
5.× ST上昇とT波の増高,異常Q波がみられる.


〈第51回 OT国試 午後5〉

72歳の男性.心筋梗塞後の心電図を示す.この心電図でみられるのはどれか. 

1.F波
2.異常Q波
3.δ波
4.PQ延長
5.ST低下

解答

1.× 誤り.
2.○ ST上昇と異常Q波がみられる.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第56回 OT国試 午前5〉

75歳の男性.糖尿病でインスリン療法中.胸部不快感で受診した.半年前と今回の心電図を示す.今回発症したと考えられる病態はどれか. 

1.狭心症
2.心筋梗塞
3.心房細動
4.房室ブロック
5.心室性期外収縮

解答

1.× 誤り.
2.○ ST上昇,異常Q波がみられるので心筋梗塞である.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第58回 OT国試 午後3〉

80歳の男性.入院リハビリテーション中に胸部不快感を訴えたため心電図を施行した.入院時の心電図(1A)と発作時の心電図(1B)を示す.考えられるのはどれか. 

1.著変なし
2.徐脈
3.狭心症
4.左房細動
5.左室肥大

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ Ⅱ誘導とV3~V6誘導にかけてST低下がみられるので狭心症が考えられる.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第55回 OT国試 午前7〉

心電図をモニターしながら訓練を行った際の訓練前と訓練中の心電図を示す.変化に関する所見で正しいのはどれか. 

1.二段脈
2.心房粗動
3.心室頻拍
4.STの低下
5.上室性頻拍

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ STの低下がみられる.
5.× 誤り.


〈第45回 OT国試 午後5〉

作業療法中に動悸を訴えたため,心電図のモニター監視を開始した.意識は清明.心電図を図に示す.対応として適切なのはどれか. 

1.作業療法を継続する.
2.安静にして様子をみる.
3.心臓マッサージを行う.
4.直ちに主治医に連絡する.
5.直ちに自動体外式除細動器(AED)を使用する.

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 心室性期外収縮(Lown分類グレード4b)がみられるため,直ちに主治医に連絡する.
5.× 誤り.


〈第59回 OT国試 午後8〉

80歳の男性.糖尿病で治療中.意識混濁と呂律緩慢のため救急車で搬入された.初診時の心電図と頭部MRI拡散強調像を示す.この疾患の再発予防に使用される最も適した薬剤はどれか. 

1.硝酸薬
2.β遮断薬
3.抗凝固薬
4.ステロイド薬
5.抗てんかん薬

解答

1.× 硝酸薬は狭心症の治療薬である.
2.× β遮断薬は高血圧の治療薬である.
3.○ 心房細動による脳塞栓症が疑われるので抗凝固薬が再発予防に使用される.
4.× ステロイド薬は抗炎症薬である.
5.× 抗てんかん薬はてんかんの治療薬である.


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