第6章 内部障害作業療法学 01)呼吸障害 ②評価

〈第45回 OT国試 午後1〉

スパイログラムの結果を図に示す.1秒率を示すのはどれか. 

1.1秒量/①×100
2.1秒量/②×100
3.1秒量/③×100
4.1秒量/④×100
5.1秒量/⑤×100

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 1秒率=1秒量/⑤(努力肺活量)×100である.


〈第44回 OT国試 午前21〉

72歳の男性.肺機能検査の結果を図に示す.正しいのはどれか. 

1.フローボリューム曲線である.
2.1回換気量は約2.8lである.
3.予備吸気量は約2.2lである.
4.肺活量は減少している.
5.1秒率は低下している.

解答

1.× スパイログラムである.
2.× 1回換気量は約1lである.
3.× 予備吸気量は約0.7lである.
4.× 肺活量は3.5lであるため減少していない.
5.○ 1秒率70%以上が正常であるため1秒率は低下している.


〈第53回 OT国試 午後1〉

換気障害の分類を図に示す.閉塞性換気障害と拘束性換気障害の組合せで正しいのはどれか. 

1.A:閉塞性換気障害,D:拘束性換気障害
2.B:閉塞性換気障害,D:拘束性換気障害
3.C:閉塞性換気障害,B:拘束性換気障害
4.D:閉塞性換気障害,A:拘束性換気障害
5.D:閉塞性換気障害,B:拘束性換気障害

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ D:閉塞性換気障害(%肺活量80%以上,1秒率70%未満),A:拘束性換気障害(%肺活量80%未満,1秒率70%以上)
5.× 誤り.


〈第53回 OT国試 午前25〉

パルスオキシメータで計測する酸素飽和度について正しいのはどれか. 
1.健常成人では85~90%の値となる.
2.赤色光と赤外光を用いて測定する.
3.血行障害があっても正確である.
4.動脈血酸素分圧に比例する.
5.歩行中は計測できない.

解答

1.× 健常成人の酸素飽和度は95~100%である.
2.○ 正しい.
3.× 血行障害があると酸素飽和度は不正確である.
4.× 酸素飽和度と動脈血酸素分圧の関係はS字カーブの形となる.
5.× 酸素飽和度は歩行中も計測できる.


〈第41回 OT国試 午前65〉

誤っている組合せはどれか.2つ選べ. 
1.拘束性障害 ――― %肺活量が90%
2.閉塞性障害 ――― 1秒率が80%
3.低酸素血症 ――― PaO₂が50mmHg
4.呼吸性アシドーシス ――― PaCO₂が上昇
5.代謝性アルカローシス ――― 呼吸数が低下

解答

1.× 拘束性障害 ――― %肺活量が80%未満
2.× 閉塞性障害 ――― 1秒率が70%未満
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第57回 OT国試 午後5〉

胸部単純エックス線写真を示す.所見として正しいのはどれか. 

1.心拡大
2.胸水貯留
3.肺の過膨張
4.すりガラス陰影
5.肋間空の狭小化

解答

1.× 心陰影は縮小している.
2.× 胸水貯留はみられない.
3.○ 正しい.
4.× 透過性が亢進している.
5.× 肋間空が拡大している.


〈第50回 OT国試 午後6〉

次の文により6,7の問いに答えよ.74歳の女性.慢性閉塞性肺疾患.スパイログラムで1秒率は60%であった.胸部エックス線写真を示す.正しいのはどれか. 

1.肺透過性低下
2.肺の過膨張
3.胸水貯留
4.肺水腫
5.心拡大

解答

1.× 肺透過性は亢進している.
2.○ 正しい.
3.× 胸水貯留はみられない.
4.× 肺水腫の所見はみられない.
5.× 滴状心がみられる.


〈第50回 OT国試 午後7〉

次の文により6,7の問いに答えよ.74歳の女性.慢性閉塞性肺疾患.スパイログラムで1秒率は60%であった.胸部エックス線写真を示す.この患者の1回換気量は500mL,予備吸気量は1,700mL,予備呼気量は800mLであった.1秒量はどれか. 

1.900mL
2.1,500mL
3.1,800mL
4.2,100mL
5.2,400mL

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 1秒率=1秒量/(努力性肺活量)×100,60=1秒量/(1回換気量500mL+予備吸気量1,700mL+予備呼気量800mL)×100,1秒量=1,800mL
4.× 誤り.
5.× 誤り.


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