第5章 発達障害作業療法学 10)小児期・青年期の精神障害 ①不登校

〈第41回 OT国試 午前36〉

次の文により問題36・37に答えよ.13歳の女子.中学に入学してから頭痛などを理由に欠席が多くなり,2学期からは不登校となった.自宅で母親への暴力がみられるようになったため,精神科を受診し外来作業療法に通うこととなった.この患者への対応で適切でないのはどれか. 
1.作業療法場面の見学をさせ作業療法の利用法を一緒に考える.
2.家族や教師との連絡が必要な場合は事前に本人の了解を得る.
3.嫌なことは無理に話したり行ったりしなくてよいことを保障する.
4.作業療法に毎日通えるようになることを目指す.
5.本人の希望や要求を可能な範囲で取り入れる.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 作業療法に可能な範囲で通えるようになることを目指す.
5.○ 正しい.


〈第41回 OT国試 午前37〉

次の文により問題36・37に答えよ.13歳の女子.中学に入学してから頭痛などを理由に欠席が多くなり,2学期からは不登校となった.自宅で母親への暴力がみられるようになったため,精神科を受診し外来作業療法に通うこととなった.作業療法プログラムの留意点で適切でないのはどれか. 
1.同年代の患者との交流を楽しめる機会を提供する.
2.電子メールなどのコミュニケーション機器の利用法を指導する.
3.授業の遅れを取り戻すために学習の時間を取り入れる.
4.1週間の過ごし方を工夫し基本的な生活リズムを整える.
5.身体運動や創作活動を利用し自己表現の機会を提供する.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 外来作業療法へ通い始めた段階のため,授業の遅れを取り戻すために学習の時間を取り入れるのはまだ早い.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


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