第5章 発達障害作業療法学 09)行動および情緒障害 ③チック障害

〈第54回 OT国試 午後19〉

7歳の男児.几帳面なところがある.小学校に入学して数か月から肩をすくめる,まばたきをすることが目立ってきた.最近,授業中に顔しかめや首ふりなども激しくなり,担任の先生から注意されることが増えた.友達と遊んでいるときや眠っているときは起こらない.悩んだ母親が本人を連れて来院,チック障害と診断され作業療法の導入となった.作業療法士の対応で適切なのはどれか. 
1.本人に困っていることを聞く.
2.本人にチックが起こるときの状況を尋ねる.
3.チックを起こさないよう努力するように本人に言う.
4.緊張に慣れる目的で最前列に座らせるよう担任の先生に依頼する.
5.クラスメートに障害のことは知らせずにおくよう担任の先生に依頼する.

解答

1.○ 正しい.
2.× 7歳児にチックが起こるときの状況を尋ねるのは難しい.
3.× チックを起こさないよう努力することは困難である.
4.× 担任の先生からの注意で悪化しているため最前列に座らせるのは不適切である.
5.× クラスメートに障害のことを理解してもらうよう担任の先生に依頼する.


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