第5章 発達障害作業療法学 05)二分脊椎(脊髄髄膜瘤)  ①二分脊椎

〈第59回 OT国試 午後32〉

二分脊椎で正しいのはどれか. 
1.上肢障害の合併が多い.
2.胸椎部に多く出現する.
3.脊髄髄膜瘤は神経症状が出ない.
4.移動能力評価はHofferの分類を使う.
5.脊髄係留症候群の好発年齢は2~3歳である.

解答

1.× 下肢障害の合併が多い.
2.× 腰仙椎部に多く出現する.
3.× 脊髄髄膜瘤は神経症状が出現する.
4.○ 正しい.
5.× 脊髄係留症候群は学童期頃に好発する.


〈第48回 OT国試 午後31〉

二分脊椎について正しいのはどれか. 
1.脊髄髄膜瘤に水頭症を合併する.
2.病変部位は胸椎が多い.
3.麻痺レベルはHofferの分類を用いる.
4.移動能力はSharrardの分類を用いる.
5.潜在性では神経症状を生じる.

解答

1.○ 正しい.
2.× 病変部位は腰・仙椎が多い.
3.× 移動能力はHofferの分類を用いる.
4.× 麻痺レベルはSharrardの分類を用いる.
5.× 潜在性では神経症状を生じにくい.


〈第54回 OT国試 午前34〉

二分脊椎症児の歩行能力においてHofferの分類におけるCA杖歩行群の麻痺レベルと合致するSharrardの分類はどれか. 
1.Ⅰ群
2.Ⅱ群
3.Ⅲ群
4.Ⅳ群
5.Ⅴ群

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ CA杖歩行群の麻痺レベルはSharrardⅢ群と合致する.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第56回 OT国試 午前30〉

二分脊椎のSharrardの分類で股関節屈曲・内転運動が正常で外転が作用し始め,短下肢装具を用いて杖歩行が可能となるのはどれか. 
1.Ⅱ群
2.Ⅲ群
3.Ⅳ群
4.Ⅴ群
5.Ⅵ群

解答

1.× Ⅱ群はL1・2レベルで股関節屈曲・内転が作用し始め,車椅子と長下肢装具を用いた杖歩行が可能となる.
2.○ 正しい.
3.× Ⅳ群はL5レベルで靴型装具で歩行が可能となる.
4.× Ⅴ群はS1・2レベルで装具なしで独歩可能となる.
5.× Ⅵ群は下肢の運動麻痺がない.


〈第52回 OT国試 午後7〉

8歳の男児.二分脊椎.股関節の屈曲が可能である.図のようにズボンをはくことができる最も上位レベルのSharrardの分類はどれか. 

1.Ⅰ群
2.Ⅱ群
3.Ⅲ群
4.Ⅳ群
5.Ⅴ群

解答

1.× 誤り.
2.○ 股関節屈曲してズボンをはける最も上位レベルはSharrardⅡ群である.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第49回 OT国試 午前13〉

4歳の男児.顕在性二分脊椎症による脊髄髄膜瘤の術後.Sharrard(シェラード)の分類ではⅠで,尖足を認める.その他の変形や中枢神経系の合併症はみられない.この児の移動訓練に必要なのはどれか.2つ選べ. 
1.交互歩行装具(RGO)
2.長下肢装具
3.短下肢装具
4.車椅子
5.T字杖

解答

1.○ 正しい.
2.× 長下肢装具はSharrardの分類Ⅱ・Ⅲで適応となる.
3.× 短下肢装具はSharrardの分類Ⅲで適応となる.
4.○ 正しい.
5.× T-caneは二分脊椎に適応とならない.


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