第5章 発達障害作業療法学 04)デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD) ③ステージ分類

〈第45回 OT国試 午前35〉

Duchenne型筋ジストロフィーのステージ(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)と自立できる日常生活動作との組合せで正しいのはどれか. 
1.4b ――― 椅子に座った姿勢での洗面動作
2.5 ――― 洋式トイレでの排泄動作
3.6 ――― 浴槽への出入り動作
4.7 ――― かぶりシャツの更衣動作
5.8 ――― 臥位姿勢による尿器を使用した排尿動作

解答

1.○ 正しい.
2.× 4b ――― 洋式トイレでの排泄動作
3.× 3 ――― 浴槽への出入り動作
4.× 5 ――― かぶりシャツの更衣動作
5.× 6 ――― 臥位姿勢による尿器を使用した排尿動作


〈第55回 OT国試 午後6〉

Duchenne型筋ジストロフィーの患者が床から立ち上がる様子を図に示す.厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類によるステージはどれか. 

1.ステージ2
2.ステージ4
3.ステージ5
4.ステージ6
5.ステージ8

解答

1.○ 登はん性起立が見られているので,ステージ3以上である.
2.× ステージ4は立ち上がり不可能・歩行可能である.
3.× ステージ5は歩行不可能・四つ這い可能である.
4.× ステージ6はいざり這行が可能である.
5.× ステージ8は座位保持不可能・臥床状態である.


〈第56回 OT国試 午前4〉

7歳の男児.Duchenne型筋ジストロフィーの患者で,下肢筋力が低下し,椅子からの立ち上がり,階段昇降ができない.手すりを利用し,5mほど歩行可能である.厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類のステージはどれか. 
1.ステージⅡ
2.ステージⅢ
3.ステージⅣ
4.ステージⅤ
5.ステージⅥ

解答

1.× ステージⅡは手すりを使用した階段昇降が可能である.
2.× ステージⅢは階段昇降不可能,椅子から起立可能,歩行可能である.
3.○ ステージⅣは階段昇降不可能,椅子からの起立不可能,5m以上の歩行可能である.
4.× ステージⅤは歩行不可能,四つ這い可能である.
5.× ステージⅥは四つ這い不可能,いざり可能である.


〈第47回 OT国試 午後5〉

13歳の男子.Duchenne型筋ジストロフィー.起立や独歩はできないが,四つ這いは可能である.この患者の厚生省筋萎縮研究班の機能障害度分類によるステージはどれか. 
1.Ⅱ
2.Ⅲ
3.Ⅳ
4.Ⅴ
5.Ⅵ

解答

1.× ステージⅡは手すりを使用した階段昇降が可能である.
2.× ステージⅢは階段昇降不可能,椅子から起立可能,歩行可能である.
3.× ステージⅣは階段昇降不可能,椅子からの起立不可能,5m以上の歩行可能である.
4.○ 起立や独歩はできないが,四つ這いが可能であるのはステージⅤである.
5.× ステージⅥは四つ這い不可能,いざり可能である.


〈第50回 OT国試 午後5〉

11歳の男児.Duchenne型筋ジストロフィー.症状が進行し,独歩が困難となり車椅子を導入した.つかまり立ちは可能だが,椅子からの立ち上がりや伝い歩きはできない.床上では座位は安定しており四つ這い移動も可能である.厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類でのステージはどれか. 
1.ステージ2
2.ステージ3
3.ステージ4
4.ステージ5
5.ステージ6

解答

1.× ステージ2は手すりを使用した階段昇降が可能である.
2.× ステージ3は階段昇降不可能,椅子から起立可能,歩行可能である.
3.× ステージ4は階段昇降不可能,椅子からの起立不可能,5m以上の歩行可能である.
4.○ 伝い歩きはできないが,四つ這い移動が可能であるのはステージ5である.
5.× ステージ6は四つ這い不可能,いざり可能である.


〈第45回 OT国試 午前11〉

Duchenne型筋ジストロフィー患者が図のような方法で食事をとっている.この方法で食事が可能なステージ(厚生省筋萎縮症研究班の機能障害度分類による)の限界はどれか. 

1.4a
2.4b
3.5
4.6
5.7

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 座位で肘と前腕を机上にのせて食事が可能な限界はステージ6である.
5.× 誤り.


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