〈第50回 OT国試 午前6〉
次の文により6,7の問いに答えよ.10歳の男児.痙直型四肢麻痺の脳性麻痺.頭部保持は可能で,手で支持すれば座位が可能.わずかな距離は寝返りで移動する.電動車椅子を練習中である.この児のGMFCS(gross motor function classification system)のレベルはどれか.
1.レベルⅠ
2.レベルⅡ
3.レベルⅢ
4.レベルⅣ
5.レベルⅤ
解答
1.× GMFCSレベルⅠ(6~12歳):家や学校,屋外や近隣を歩く.
2.× GMFCSレベルⅡ(6~12歳):ほとんどの生活環境で歩く.
3.× GMFCSレベルⅢ(6~12歳):屋内のほとんどの生活環境で,手に持つ移動器具を使って歩く.
4.○ 手で支持すれば座位が可能で,わずかな距離は寝返りで移動しているためGMFCSレベルⅣである.
5.× GMFCSレベルⅤ(6~12歳):全ての生活環境において,手動車椅子で移送される.
〈第50回 OT国試 午前7〉
次の文により6,7の問いに答えよ.10歳の男児.痙直型四肢麻痺の脳性麻痺.頭部保持は可能で,手で支持すれば座位が可能.わずかな距離は寝返りで移動する.電動車椅子を練習中である.この児が机上で道具の操作を練習する際に,上肢を効果的に使用するための姿勢として最も難易度が高いのはどれか.
1.座位保持装置使用の座位
2.身体前面を支えた膝立ち位
3.立位台を使用した立位
4.床上での長座位
5.床上での割り座
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 手で支持すれば座位が可能であるレベルでは床上での長座位が最も難易度が高い.
5.× 誤り.
〈第57回 OT国試 午前4〉
9歳の男児.痙直型四肢麻痺の脳性麻痺.頭部保持は可能で,座位保持は両手の支持が必要である.立位は介助があればわずかにできる.この児が机上で道具の操作を練習する際に両手を使用するための姿勢として最も難しいのはどれか.
1.車椅子で体幹ベルトを用いた座位
2.床上で両肘を机上に置いた長座位
3.床上で両肘を机上に置いた割り座
4.座位保持装置を使用した座位
5.立位台を使用した立位
解答
1.× 誤り.
2.○ 手で支持すれば座位が可能であるレベルでは床上での長座位が最も難易度が高い.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
〈第58回 OT国試 午前12〉
痙直型四肢麻痺の脳性麻痺児の抱き方で適切なのはどれか.2つ選べ.
1.1
2.2
3.3
4.4
5.5
解答
1.× 両下肢の内転・内旋筋緊張が亢進しているため適切でない.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 上肢屈曲,下肢伸展の筋緊張亢進しているため適切でない.
5.× 両下肢の内転・内旋筋緊張が亢進しているため適切でない.
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