第5章 発達障害作業療法学 01)正常発達 ①乳幼児の反射・反応

〈第53回 OT国試 午前2〉

図は探索反射を検査している場面である.正しいのはどれか. 

1.反応は生涯続く.
2.満腹時には出現しにくい.
3.生後2か月頃に出現する.
4.刺激されると嚥下反射が起こる.
5.刺激と反対側へ頭部が回旋する.

解答

1.× 探索反射の反応は3か月で消失する.
2.○ 正しい.
3.× 探索反射は出生時から出現する.
4.× 探索反射は刺激されると刺激の方向に口を開き,続いて頭部を向ける.
5.× 探索反射は刺激と同側へ頭部が回旋する.


〈第45回 OT国試 午前4〉

生後6か月の健常乳児.お座りで遊んでいるときに図のような姿勢となった.観察された反射・反応で適切なのはどれか. 

1.Moro反射
2.陽性支持反応
3.保護伸展反応
4.頭部の立ち直り反応
5.非対称性緊張性頸反射

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 頭部の立ち直り反応がみられる.
5.× 誤り.


〈第46回 OT国試 午前3〉

姿勢反射・反応で最も初期にみられるのはどれか. 

1.1
2.2
3.3
4.4
5.5

解答

1.× 前方保護進展反応は6~8か月で出現する.
2.○ 陽性支持反応は出生時から出現する.
3.× 視覚性頭の立ち直り反応は2か月までに出現する.
4.× 引き起こし反応で頭と頸部が体幹に遅れずについてくるのは4か月頃である.
5.× 側方保護伸展反応は6か月までに出現する.


〈第50回 OT国試 午前22〉

正常発達にみられる原始反射の消失する順で正しいのはどれか. 
1.Moro反射→Galant反射→Landau反射 第1相
2.Galant反射→Moro反射→Landau反射 第1相
3.Galant反射→Landau反射 第1相→Moro反射
4.Landau反射 第1相→Moro反射→Galant反射
5.Landau反射 第1相→Galant反射→Moro反射

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ Landau反射 第1相(0~6週)→Galant反射(2~3か月以降急速に消失)→Moro反射(4~6か月までに消失)


〈第43回 OT国試 午前45〉

反射の消失時期と可能となる姿勢・運動の組合せで適切でないのはどれか.2つ選べ. 
1.緊張性迷路反射消失 ――― 腹臥位での前腕支持
2.モロー反射消失 ――― 寝返り
3.非対称性緊張性頸反射消失 ――― 背臥位での頭部挙上
4.対称性緊張性頸反射消失 ――― 四つ這い
5.足の把握反射消失 ――― つかまり立ち

解答

1.× 緊張性迷路反射消失(6か月)と腹臥位での前腕支持(4か月)は関連がない.
2.○ 正しい.
3.× 非対称性緊張性頸反射消失(4~6か月)と背臥位での頭部挙上(3か月)は関連がない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第58回 OT国試 午後27〉

原始反射のうち正常時の7~8か月でみられるのはどれか. 
1.探索反射
2.Galant反射
3.手掌把握反射
4.足底把握反射
5.非対称性緊張性頸反射

解答

1.× 探索反射は出生時から出現し3か月で消失する.
2.× Galant反射は出生時から出現し2~3か月以降急速に消失する.
3.× 手掌把握反射は出生時から出現し3~6か月で消失する.
4.○ 足底把握反射は出生時から出現し12か月で消失する.
5.× 足底把握反射は出生時から出現し12か月で消失する.


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