第4章 運動器障害作業療法学 09)種々の整形外科疾患 ①治療

〈第44回 OT国試 午前61〉

上肢外傷後の治療で正しいのはどれか. 
1.肩関節前方脱臼の固定には肩外転装具を用いる.
2.上腕骨骨折後のVolkmann拘縮はhanging castで予防する.
3.指屈筋腱断裂術後の早期運動療法にKleinert変法が用いられる.
4.示指基節骨骨折後のPIP関節伸展制限にCapenerストラップを用いる.
5.槌指では受傷直後からDIP関節の全可動域訓練を行う.

解答

1.× 肩関節前方脱臼は患肢を体幹につけた外旋位で固定する.
2.× 上腕骨骨折後のVolkmann拘縮はhanging castで予防できない.
3.○ 正しい.
4.× マレット骨折(槌指)に対しCapenerストラップを用いる.
5.× 槌指はDIP関節過伸展位で最低2週間固定が必要であるため,受傷直後の関節可動域訓練は禁忌である.


Back | 【第4章 運動器障害作業療法学 目次】 | Next