第4章 運動器障害作業療法学 07)末梢神経損傷 ③正中神経麻痺

〈第41回 OT国試 午前56〉

前腕遠位部での正中神経縫合術後3週の患肢への作業療法で適切でないのはどれか. 
1.感覚障害 ――― 手掌から開始する知覚再教育
2.関節拘縮 ――― 手関節背屈位で行う手指の関節可動域訓練
3.筋力低下 ――― 非麻痺筋の積極的な筋力増強訓練
4.手指機能 ――― 短対立装具を用いたつまみ訓練
5.循環障害 ――― 上肢挙上位保持の指導

解答

1.○ 正しい.
2.× 関節拘縮 ――― 術後3週に手関節背屈位で行う手指の関節可動域訓練は正中神経に負荷がかかるため適切でない.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第41回 OT国試 午前19〉

30歳の女性.コンピュータのプログラマーで仕事中はキーボードを操作している.右手にしびれがあり,Phalen徴候陽性.図のような萎縮が認められる.この患者に対する指導で適切なのはどれか.2つ選べ. 

1.キーボード操作時は手首をリストパッドの上に載せて支える.
2.コックアップ・スプリントで安静を保つ.
3.キーボードの位置を手首より高くする.
4.患部を冷やしてしびれを緩和する.
5.夜間は上肢を下垂し負担を減らす.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× キーボードの位置と手首を同じ高さにする.
4.× 患部を冷やしてもしびれは緩和しない.
5.× 夜間は上肢を挙上し負担を減らす.


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