第4章 運動器障害作業療法学 07)末梢神経損傷 ②手根管症候群

〈第46回 OT国試 午後28〉

手根管症候群について正しいのはどれか. 
1.掌側骨間筋が萎縮する.
2.女性よりも男性に多い.
3.小指に知覚障害が認められる.
4.手を振っても疼痛は軽減しない.
5.手関節掌屈位でしびれ感が誘発される.

解答

1.× 尺骨神経麻痺で掌側骨間筋が萎縮する.
2.× 男性よりも女性に多い.
3.× 尺骨神経麻痺で小指に知覚障害が認められる.
4.× 手を振ると疼痛が一時的に軽減する.
5.○ 正しい.


〈第43回 OT国試 午前12〉

次の文により問題12,問題13に答えよ.52歳の女性.右手根管症候群.右上肢に感覚障害と運動麻痺を認める.感覚障害の領域で正しいのはどれか. 

1.1
2.2
3.3
4.4
5.5

解答

1.× 外側前腕皮神経(筋皮神経の皮枝)領域である.
2.× 内側上腕皮神経と内側前腕皮神経の領域である.
3.× 後前腕皮神経(橈骨神経の皮枝)と橈骨神経浅枝の領域である.
4.○ 正しい.
5.× 尺骨神経領域である.


〈第43回 OT国試 午前13〉

次の文により問題12,問題13に答えよ.52歳の女性.右手根管症候群.右上肢に感覚障害と運動麻痺を認める.この患者が図のような手の変形を示した.母指の運動を行っている筋はどれか.2つ選べ. 

1.母指内転筋
2.母指対立筋
3.長母指屈筋
4.長母指外転筋
5.第1背側骨間筋

解答

1.○ 尺骨神経支配である母指内転筋により母指の運動を行っている.
2.× 誤り.
3.○ 前骨間神経支配である長母指屈筋により母指の運動を行っている.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


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