〈第48回 OT国試 午前6〉
35歳の男性.生来健康であった.転倒し右肘頭骨折を受傷した.術後のエックス線写真(A,B)を示す.骨折部や全身の状態は良好である.この患者の作業療法で最も注意すべき合併症はどれか.
1.偽関節
2.変形治癒
3.遷延治癒
4.異所性骨化
5.Sudeck骨萎縮
解答
1.× 肘頭骨折は偽関節になりにくい.
2.× 骨折部が良好であるため変形治癒になりにくい.
3.× 骨折部や全身状態が良好であるため遷延治癒になりにくい.
4.○ 他動関節可動域運動時に過度の伸張を行うと異所性骨化を引き起こす可能性があるため注意が必要である.
5.× 骨折部や全身状態が良好であるためSudeck骨萎縮は生じにくい.
〈第42回 OT国試 午前12〉
次の文により問題12,問題13に答えよ.23歳の男性.スノーボードで転倒し受傷.術前と術後のエックス線写真(A,B)を示す.合併する感覚障害の領域で正しいのはどれか.
1.①
2.②
3.③
4.④
5.⑤
解答
1.× ①:外側前腕皮神経領域である.
2.× ②:内側前腕皮神経領域である.
3.× ③:橈骨神経領域である.
4.○ ④:肘頭骨折では約2~10%に尺骨神経麻痺を生じる.
5.× ⑤:正中神経領域である.
〈第42回 OT国試 午前13〉
次の文により問題12,問題13に答えよ.23歳の男性.スノーボードで転倒し受傷.術前と術後のエックス線写真(A,B)を示す.この患者の作業療法プログラムで誤っているのはどれか.
1.肘関節の関節可動域訓練
2.MP屈曲位を保持した握り-放しの訓練
3.背側・掌側骨間筋の筋力増強訓練
4.コックアップスプリントを用いた装具療法
5.表在感覚の知覚再教育
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× コックアップスプリントは橈骨神経麻痺に用いる装具療法である.
5.○ 正しい.
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