〈第47回 OT国試 午後32〉
上腕骨顆上骨折後の作業療法で正しいのはどれか.
1.固定期は,固定関節以外も安静に保つ.
2.固定期は,上肢下垂位のポジショニングに努める.
3.固定除去直後は,前腕の重さを利用して肘関節の関節可動域訓練を行う.
4.固定除去2週後から,2kgの重錘を用いて肘関節の持続伸張を行う.
5.固定除去4週目で肘関節拘縮が残存する場合は,強い矯正を加える.
解答
1.× 固定期は,固定関節以外は積極的に動かす.
2.× 固定期は,上肢下垂位のポジショニングは避ける.
3.○ 正しい.
4.× 固定除去2週後から,2kgの重錘を用いた肘関節の持続伸張は過負荷となるため禁忌である.
5.× 固定除去4週目で肘関節拘縮が残存する場合,強い矯正を加えると異所性骨化などの合併症を引き起こす可能性があるため禁忌である.
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