第3章 脊髄損傷作業療法学 09)脊髄損傷の合併症 ①褥瘡

〈第51回 OT国試 午前4〉

70歳の女性.頸髄完全損傷で第4頸髄機能残存.認知機能は正常である.受傷後6か月で在宅生活となり,訪問リハビリテーション時に踵部の発赤を認めた.原因として最も考えられるのはどれか. 
1.痙縮
2.褥瘡
3.骨萎縮
4.静脈血栓症
5.異所性骨化

解答

1.× 誤り.
2.○ C4機能残存で踵部の発赤を認めるので褥瘡が疑われる.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第46回 OT国試 午前27〉

坐骨部褥瘡の既往がある脊髄損傷者の車椅子座位の対応で正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.アームサポートを通常よりも低くする.
2.フットサポートを通常よりも高くする.
3.移乗前にクッションのしわをのばす.
4.定期的に前屈み姿勢を取らせる.
5.リクライニングを禁止する.

解答

1.× アームサポートを通常よりも高くして坐骨部への荷重を減らす.
2.× フットサポートを通常よりも低くして坐骨部への荷重を減らす.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× リクライニングを使用して坐骨部への荷重を減らす.


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