第3章 脊髄損傷作業療法学 04)第6頸髄損傷 ⑤装具・自助具

〈第51回 OT国試 午後4〉

24歳の男性.受傷後3か月の頸髄完全損傷.Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類はC6B1.手関節の可動域制限はない.把持動作獲得のための装具として適切なのはどれか. 

1.1
2.2
3.3
4.4
5.5

解答

1.○ 正しい.
2.× オッペンハイマー型スプリントなので橈骨神経高位麻痺に適応となる.
3.× ナックルベンダーなのでC7機能残存レベルが適応となる.
4.× 短対立装具なのでC7機能残存レベルが適応となる.
5.× 虫様筋カフなので尺骨神経低位麻痺に適応となる.


〈第43回 OT国試 午前10〉

32歳の女性.頸髄損傷(第6頸髄節まで機能残存).手指に可動域制限がある.手関節背屈時の写真を示す.把持力を高めるために使用する装具として適切なのはどれか. 

1.コックアップスプリント
2.Thomas(トーマス)スプリント
3.Oppenheimer(オッペンハイマー)スプリント
4.ナックルベンダースプリント
5.短対立スプリント

解答

1.× コックアップスプリントはC5機能残存に適応となる.
2.× Thomasスプリントは橈骨神経高位麻痺に適応となる.
3.× Oppenheimerスプリントは橈骨神経高位麻痺に適応となる.
4.○ 手関節背屈時にMP関節屈曲の可動域制限があるためナックルベンダースプリントをMP屈曲補助に用いて把持力を高める.
5.× 短対立スプリントはC7機能残存が適応となる.


〈第49回 OT国試 午後10〉

Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類でC6Aである患者の食事の自助具・装具で適切なのはどれか. 

1.1
2.2
3.3
4.4
5.5

解答

1.× C4機能残存より上位損傷の適応となる.
2.× C5機能残存の適応となる.
3.○ 正しい.
4.× オッペンハイマー型スプリントは橈骨神経高位麻痺に適応となる.
5.× C8の適応となる.


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