第3章 脊髄損傷作業療法学 04)第6頸髄損傷 ②作業療法

〈第53回 OT国試 午前36〉

第6頸髄節まで機能残存している頸髄損傷患者に対する作業療法として適切でないのはどれか. 
1.上衣着脱は被りタイプから練習する.
2.コンピュータの入力デバイスを検討する.
3.排便は臥位で行えるように環境を整える.
4.自己導尿ができるようにカテーテル操作を練習する.
5.車椅子上で起立性低血圧が起こったときは前屈位をとる.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 排便は座位で行えるように環境を整える.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第54回 OT国試 午後10〉

頸髄損傷完全麻痺者(第6頸髄まで機能残存)が肘での体重支持を練習している図を示す.この練習の目的動作はどれか. 

1.導尿カテーテル操作
2.ベッド上での移動
3.足上げ動作
4.上着の着脱
5.寝返り

解答

1.× 誤り.
2.○ 正しい.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第43回 OT国試 午前11〉

頸髄損傷者(第6頸髄節まで機能残存)が肘での体重支持を練習している姿勢の写真を示す.この練習の目的動作はどれか.2つ選べ. 

1.寝返り
2.上着の着脱
3.足上げ動作
4.ズボンの着脱
5.ベッド上での移動

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


〈第52回 OT国試 午後8〉

20代の男性.頸髄損傷完全麻痺(Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類C6B2).仰臥位から長座位へ垂直方向の起き上がり動作獲得のために練習を行っている.図に示す肢位で肩甲帯を左右に振り重心を移動することを繰り返す.正常以上の関節可動域拡大を目的とした関節運動はどれか. 

1.頸部伸展
2.肩甲骨外転
3.肩関節水平伸展
4.肩関節内旋
5.肩関節外旋

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 正しい.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第51回 OT国試 午後3〉

20歳の女性.頸髄完全損傷,Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類でC6A.洗顔動作を図に示す.左上肢を用いて体幹を前傾し洗面台に顔を近づけることができる.この動作の力源となる筋はどれか. 

1.三角筋
2.腕橈骨筋
3.上腕二頭筋
4.橈側手根屈筋
5.橈側手根伸筋

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 左上腕二頭筋の収縮により座位の安定性を保持している.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第44回 OT国試 午前12〉

27歳の男性.オートバイ事故による頸髄損傷.Zancolliの頸髄損傷分類で右C6B1,左C6A.関節可動域に制限はない.体幹を前傾させると上肢で支持することは困難である.動作の写真を示す.上肢による支持を可能にするために強化が必要な筋はどれか.2つ選べ. 

1.上腕筋
2.棘下筋
3.肩甲下筋
4.三角筋前部線維
5.僧帽筋上部線維

解答

1.× 誤り.
2.○ 棘下筋により肩関節を外旋位に保つ.
3.× 誤り.
4.○ 三角筋前部線維により肩関節屈曲位に保つ.
5.× 誤り.


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