〈第50回 OT国試 午後12〉
40歳の男性.Guillain-Barré症候群.発症後2週経過.麻痺の進行が止まり,機能回復を目的にベッドサイドでの作業療法が開始された.筋力はMMTで上肢近位筋3,上肢遠位筋2,下肢近位筋2,下肢遠位筋1である.この時期の作業療法で適切でないのはどれか.
1.体位変換
2.良肢位の保持
3.関節可動域訓練
4.座位耐久性の改善
5.漸増抵抗運動による筋力強化
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 漸増抵抗運動による筋力強化は過負荷のため適切でない.
〈第58回 OT国試 午後4〉
45歳の男性.2週前に下痢症状があった.2日前から両下肢に力が入りにくくなり,病院を受診し,Guillain-Barré症候群と診断された.意識は清明で,言語機能,認知機能に問題はなかった.四肢の腱反射は低下し,感覚障害を認め入院となった.入院後,上下肢筋力が低下し,座位や食事動作が困難となり,水を飲むときにむせるようになった.入院5日目の時点で行わないのはどれか.
1.嚥下訓練
2.呼吸訓練
3.筋力増強訓練
4.関節可動域訓練
5.座位のポジショニング
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 発症間もない時期のため過負荷となる筋力増強訓練は行わない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
Back | 【第2章 神経筋障害作業療法学 目次】 | Next