〈第42回 OT国試 午前64〉
ヤールの重症度分類ステージⅠのパーキンソン病患者に対する日常生活指導で適切でないのはどれか.
1.段差の少ない歩道での散歩を日課にする.
2.トイレでは,立位でズボンの上げ下ろしをする.
3.食堂や居間で家族と過ごす座位時間を長くする.
4.浴槽内には滑り止めマットを敷くように指導する.
5.敷き布団やマットレスは柔らかいものを使用する.
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 敷き布団やマットレスは固めのものを使用する.
〈第59回 OT国試 午後2〉
65歳の女性.専業主婦.右利き.上肢の振戦のため心配した夫に伴われて来院した.Hoehn & Yahrの重症度分類ステージⅠ.入院後に内服投与が開始され,2週間後退院となった.退院時に安静時振戦は消失したが,右下肢の固縮および右すり足を認めた.片脚立位で右が10秒,左が20秒.ADLは自立しているが,箸の使用と書字に時間がかかる.退院後のプログラム内容で適切でないのはどれか.
1.散歩
2.太極拳
3.フレンケル体操
4.手内筋の伸張運動
5.床に置かれた物品の整理
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× フレンケル体操は運動失調症患者に適応となる.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第57回 OT国試 午前7〉
65歳の女性.Parkinson病.Hoehn&Yahrの重症度分類ステージⅢ.屋内歩行は伝い歩きをしている.薬物コントロールができ次第,退院予定である.運動機能維持を目的とした作業療法で優先順位が低いのはどれか.
1.1
2.2
3.3
4.4
5.5
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 手先のみの小さな動きの作業は運動機能維持を目的とした作業療法として優先順位が低い.
〈第47回 OT国試 午前10〉
53歳の女性.Parkinson病.Hoehn&Yahrの重症度分類StageⅢ.薬物コントロールができ次第退院の予定である.作業療法で適切でないのはどれか.
1.1
2.2
3.3
4.4
5.5
解答
1.○ 正しい.
2.× 手先のみの小さな動きの作業は適切でない.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第41回 OT国試 午前14〉
53歳の女性.パーキンソン病.ヤールの重症度分類ステージⅢ.薬物コントロールができ次第退院の予定である.作業療法で適切でないのはどれか.
1.1
2.2
3.3
4.4
5.5
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 手先のみの小さな動きの作業は適切でない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第43回 OT国試 午前20〉
67歳の女性.Parkinson病.Yahrの重症度分類ステージⅢ.屋内では伝い歩きをしている.運動機能維持を目的とした作業療法で適切なのはどれか.2つ選べ.
1.1
2.2
3.3
4.4
5.5
解答
1.○ 正しい.
2.× 手先のみの小さな動きの作業は運動機能維持の作業療法として適切でない.
3.○ 正しい.
4.× 脳トレは認知機能維持の作業療法である.
5.× 屋内では伝い歩きをしているため卓球は転倒の危険があり適切でない.
〈第42回 OT国試 午前15〉
ヤールの重症度分類ステージⅢのパーキンソン病患者に対する作業療法で適切でないのはどれか.
1.1
2.2
3.3
4.4
5.5
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 手先のみの小さな動きの作業は適切でない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第55回 OT国試 午前10〉
70歳の女性.Parkinson病.Hoehn&Yahr の重症度分類ステージⅢ.自宅で頻回に転倒し,日常生活に支障をきたすようになった.この患者に対する指導として適切なのはどれか.
1.直線的な方向転換をする.
2.歩行時に体幹を屈曲する.
3.車椅子駆動の方法を指導する.
4.リズムをとりながら歩行する.
5.足関節に重錘バンドを装着して歩行する.
解答
1.× 直線的な方向転換を避け,大きな円弧を描くような方向転換を指導する.
2.× 歩行時に体幹を屈曲しないよう指導する.
3.× 歩行が可能であるため車椅子駆動の方法を指導するのは適切でない.
4.○ 正しい.
5.× 足関節に重錘バンドを装着した歩行は運動失調症に対する指導である.
〈第54回 OT国試 午後35〉
Parkinson病のHoehn&Yahrの重症度分類でステージⅢの患者に対する作業療法で使用するのはどれか.
1.メトロノーム
2.座位保持装置
3.バランスボード
4.ユニバーサルカフ
5.ポータブルスプリングバランサー
解答
1.○ 正しい.
2.× ステージⅢで座位保持装置は必要ない.
3.× ステージⅢでバランスボードの使用は危険であり適切でない.
4.× ステージⅢでユニバーサルカフは必要ない.
5.× ポータブルスプリングバランサーは脊髄損傷患者などに用いる.
〈第58回 OT国試 午前38〉
Hoehn&Yahrの重症度分類ステージⅢのParkinson病への作業療法で最も適切なのはどれか.
1.車椅子操作
2.万能カフの導入
3.音声入力によるパソコン操作
4.棒体操による頸部体幹伸展運動
5.机上での細かいビーズを用いた手芸
解答
1.× 歩行が可能であるため車椅子操作は適切でない.
2.× ステージⅢで万能カフは必要ない.
3.× パソコン操作は押しやすいようにキーボードを工夫する.
4.○ 正しい.
5.× 机上での細かいビーズを用いた手芸は円背,固縮を増悪するので適切でない.
〈第51回 OT国試 午前34〉
Hoehn&Yahrの重症度ステージⅢレベルのParkinson病への作業療法で適切なのはどれか.
1.車椅子操作
2.ポータブルトイレの導入
3.音声入力によるパソコン操作
4.棒体操による頸部体幹伸展運動
5.机上での細かいビーズを用いた手芸
解答
1.× 歩行が可能であるため車椅子操作は適切でない.
2.× テージⅢは歩行可能でありポータブルトイレの導入はまだ早い.
3.× パソコン操作は押しやすいようにキーボードを工夫する.
4.○ 正しい.
5.× 机上での細かいビーズを用いた手芸は円背,固縮を増悪するので適切でない.
〈第45回 OT国試 午前32〉
Yahrの重症度分類ステージⅢのParkinson病に対する作業療法で正しいのはどれか.
1.日中もポータブルトイレを使わせる.
2.道具使用の手順に関する記憶は良好である.
3.構音では流涎が問題となることはまれである.
4.歩行訓練では歩幅を制限して姿勢の動揺を減らす.
5.起き上がりは視覚的手がかりによって体幹回旋を導く.
解答
1.× 歩行が可能であるため日中のポータブルトイレ使用はまだ早い.
2.× 道具使用の手順に関する記憶はやや不良である.
3.× 構音では流涎が問題となることはある.
4.× 歩行訓練で歩幅を制限すると小刻み歩行を増悪させるので適切でない.
5.○ 正しい.
〈第48回 OT国試 午前29〉
Hoehn&Yahrの重症度分類ステージⅢのParkinson病に対する在宅での訓練指導で適切でないのはどれか.
1.片膝立ちからの立ち上がり訓練
2.リズムに合わせた上肢の運動
3.他動的な筋ストレッチ訓練
4.四つ這いでのバランス訓練
5.目印を用いた歩行訓練
解答
1.× 片膝立ちからの立ち上がり訓練は支持基底面が小さくバランスを崩しやすいので適切でない.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第55回 OT国試 午後10〉
72歳の男性.Parkinson病でHoehn&Yahr の重症度分類ステージⅢ.60歳代前半に発症し,投薬治療で経過観察されていたが,小刻み歩行やすくみ足が出現し,1日複数回転倒するようになってきている.特に方向転換を必要とする箇所での転倒が多い.自宅の見取り図を示す.転倒防止のための対応で誤っているのはどれか.
1.リビングでは椅子(A)を使用する.
2.トイレの扉(B)を引き戸に改修する.
3.浴室の入り口側の壁の洗い場と浴槽の間(C)に縦手すりを設置する.
4.浴槽内(D)に台を設置する.
5.ベッドへのアプローチのために床(E)にテープで目印をつける.
解答
1.× (A)の向かい側の椅子を使用する.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
〈第51回 OT国試 午後7〉
67歳の男性.Parkinson病,Hoehn&Yahrの重症度分類ステージⅢ.室内は伝い歩きで屋外は歩行車を用いているが,最近,体幹の前屈傾向がみられ時々つまずいて転倒する.この患者の住環境整備で適切でないのはどれか.
1.段差の解消
2.手すりの設置
3.引き戸の導入
4.ベッドの導入
5.毛足の長いじゅうたんの設置
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 毛足の短いじゅうたんの設置
〈第44回 OT国試 午前9〉
次の文により9,10の問いに答えよ.72歳の男性.Parkinson病.Yahrの重症度分類ステージⅣである.作業療法で適切なのはどれか.
1.細罫線紙を用いた書字
2.カミソリを使う整容動作
3.会話を利用した発声練習
4.折り紙を使ったつまみ動作
5.革細工スタンピングによる巧緻動作
解答
1.× 細罫線紙を用いた書字は困難である.
2.× カミソリを使う整容動作は危険である.
3.○ 正しい.
4.× 折り紙を使ったつまみ動作など手先のみの小さな動きの作業は適切でない.
5.× 革細工スタンピングによる巧緻動作など手先のみの小さな動きの作業は適切でない.
〈第44回 OT国試 午前10〉
次の文により9,10の問いに答えよ.72歳の男性.Parkinson病.Yahrの重症度分類ステージⅣである.この患者に自分で行うように指導する内容で適切なのはどれか.
1.手足のつめ切りを行う.
2.更衣のときにボタンがけを行う.
3.低めの洋式便座を用いて排便を行う.
4.食事のときには頸部伸展位で飲み込む.
5.ベッド端から下肢を下ろして起き上がる.
解答
1.× 手足のつめ切りを行うのは困難である.
2.× 更衣はボタンのないものとする.
3.× 高めの洋式便座を用いて排便を行う.
4.× 食事のときには頸部屈曲位で飲み込む.
5.○ 正しい.
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