第2章 神経筋障害作業療法学 01)パーキンソン病 ②ヤール重症度分類

〈第43回 OT国試 午前63〉

Yahrの重症度分類の組合せで誤っているのはどれか.2つ選べ. 
1.StageⅠ ――― 両側の障害だが機能障害は軽度
2.StageⅡ ――― 姿勢保持の障害はないがADLは不便
3.StageⅢ ――― 立ち直り反射の障害がみられADLに介助が必要
4.StageⅣ ――― ADLの介助は重度となり就労は困難
5.StageⅤ ――― On-off現象を認めるが,立ち上がることが支えなしで可能

解答

1.× StageⅡ ――― 両側の障害だが機能障害は軽度
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× StageⅢ ――― On-off現象を認めるが,立ち上がることが支えなしで可能


〈第56回 OT国試 午後30〉

Parkinson病で姿勢反射障害および両側性の振戦があり,小刻み歩行でADLが自立しているときのHoehn&Yahr重症度分類ステージはどれか. 
1.Ⅰ
2.Ⅱ
3.Ⅲ
4.Ⅳ
5.Ⅴ

解答

1.× Ⅰ:片側性の振戦がある.
2.× Ⅱ:両側性の振戦がある.
3.○ Ⅲ:姿勢および歩行障害があるがADLはかろうじて可能である.
4.× Ⅳ:日常生活動作に介助を要するが歩行はかろうじて可能である.
5.× Ⅴ:起立歩行困難,日常生活動作全介助レベルである.


〈第53回 OT国試 午後28〉

Parkinson病においてADLは自立で労働が制限されるときのHoehn&Yahrの重症度分類ステージはどれか. 
1.Ⅰ
2.Ⅱ
3.Ⅲ
4.Ⅳ
5.Ⅴ

解答

1.× Ⅰ:ADL自立および労働は制限されない.
2.× Ⅱ:ADLおよび労働に不便さがあるが可能である.
3.○ Ⅲ:ADLはかろうじて可能だが労働に制限がある.
4.× Ⅳ:ADLに介助を要し労働力が失われる.
5.× Ⅴ:寝たきりである.


〈第52回 OT国試 午前6〉

65歳の男性.Parkinson病.方向転換の不安定性や突進現象を伴う歩行障害が出現し始めた.ADLは動作に制限があるものの自立している.家業である洋裁店を妻や長男夫婦の手助けで行っている.この時点でのHoehn&Yahrの重症度分類ステージはどれか. 
1.Ⅰ
2.Ⅱ
3.Ⅲ
4.Ⅳ
5.Ⅴ

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 歩行障害が出現し始めたがADLは自立しているのでステージⅢである.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


Back | 【第2章 神経筋障害作業療法学 目次】 | Next