第1章 脳血管障害作業療法学 06)脳卒中片麻痺の作業療法プログラム ①基本動作指導

〈第50回 OT国試 午後31〉

車椅子からの立ち上がり時に,後方重心となり介助を要する脳卒中片麻痺患者への対応で正しいのはどれか. 
1.立ち上がる前に車椅子に深く座らせる.
2.両足の内側を密着させる.
3.足部は膝の位置より後方に引かせる.
4.天井を見るように指示する.
5.介助者がズボンを持って上に引き上げる.

解答

1.× 立ち上がる前に車椅子に浅く座らせる.
2.× 両足は肩幅程度に開く.
3.○ 正しい.
4.× 天井を見るように指示すると後方重心が助長され立ち上がり困難となる.
5.× 介助者がズボンを持って上に引き上げるのは避ける.


〈第57回 OT国試 午後3〉

60歳の男性.脳血管障害による右片麻痺.ベッドから車椅子への移乗は1人で何とか可能である.ベッドから車椅子への移乗場面の初回評価において,ベッド,車椅子および作業療法士の相対的な位置関係で適切なのはどれか. 

1.1
2.2
3.3
4.4
5.5

解答

1.○ 車椅子は非麻痺側・頭側に設置し,介助者は患者と車椅子との間に立つ.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.


〈第51回 OT国試 午後12〉

70歳の男性.脳血管障害による左片麻痺.車椅子からベッドへの移乗は介助バーを使用して1人で何とか可能である.初回評価時の車椅子からベッドへの移乗場面において,ベッド,車椅子,介助バー及び作業療法士の相対的な位置関係で適切なのはどれか. 

1.1
2.2
3.3
4.4
5.5

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 非麻痺側をベッドに近づけ,介助者は患者と車椅子との間に立つ.
5.× 誤り.


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