【51】骨で正しいのはどれか.
1.短骨には髄腔がある.
2.黄色骨髄は造血機能を持つ.
3.海綿骨にはHavers管がある.
4.骨芽細胞は骨吸収に関与する.
5.皮質骨表面は骨膜で覆われている.
解答
1.× 長骨には髄腔がある.
2.× 赤色骨髄は造血機能を持つ.
3.× 皮質骨(緻密骨)にはHavers管がある.
4.× 骨芽細胞は骨形成に関与する.
5.○ 正しい.
【52】前骨間神経に支配される筋はどれか.
1.短母指伸筋
2.長母指屈筋
3.長母指伸筋
4.尺側手根屈筋
5.長母指外転筋
解答
1.× 短母指伸筋は橈骨神経(後骨間神経)支配である.
2.○ 正しい.
3.× 長母指伸筋は橈骨神経(後骨間神経)支配である.
4.× 尺側手根屈筋は尺骨神経支配である.
5.× 長母指外転筋は橈骨神経(後骨間神経)支配である.
【53】眼球運動に関わる脳神経として正しいのはどれか.2つ選べ.
1.視神経
2.外転神経
3.滑車神経
4.顔面神経
5.三叉神経
解答
1.× 視神経は視覚を伝える.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 顔面神経は表情筋の運動に関わる.
5.× 三叉神経は咀嚼筋の運動に関わる.
【54】脊髄で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.膨大部は3つある.
2.前角は白質からなる.
3.後根は脊髄神経節をつくる.
4.交感神経は胸髄と腰髄とから出る.
5.脊髄円錐は第3,4腰椎のレベルにある.
解答
1.× 脊髄の膨大部は2つある.
2.× 脊髄前角は灰白質からなる.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 脊髄円錐は第1腰椎のレベルにある.
【55】心臓の構造で正しいのはどれか.
1.僧帽弁は3尖である.
2.大動脈弁は2尖である.
3.洞房結節は左心房にある.
4.卵円窩は心房中隔にある.
5.三尖弁は右心室の流出口にある.
解答
1.× 僧帽弁は2尖である.
2.× 大動脈弁は3枚の半月弁である.
3.× 洞房結節は右心房にある.
4.○ 正しい.
5.× 肺動脈弁は右心室の流出口にある.
【56】左肺の内側面に接するのはどれか.
1.気管
2.横隔膜
3.奇静脈
4.上大静脈
5.大動脈弓
解答
1.× 気管は肺と接しない.
2.× 横隔膜は肺底と接する.
3.× 奇静脈は右肺の内側面が接する.
4.× 上大静脈は右肺の内側面が接する.
5.○ 正しい.
【57】腎臓で正しいのはどれか.
1.糸球体は腎髄質に集まる.
2.輸出細動脈は集合管につながる.
3.ネフロンは糸球体と尿細管からなる.
4.輸入細動脈はHenle係蹄につながる.
5.腎乳頭はBowman嚢に覆われている.
解答
1.× 糸球体は腎皮質に集まる.
2.× 遠位尿細管は集合管につながる.
3.○ 正しい.
4.× 近位尿細管はHenle係蹄につながる.
5.× 糸球体はBowman嚢に覆われている.
【58】平衡聴覚器で正しいのはどれか.
1.蝸牛は鼓室にある.
2.鼓膜にはアブミ骨が接している.
3.耳管は上咽頭につながる.
4.耳小骨は外リンパ液に覆われている.
5.半規管膨大部にコルチ器がある.
解答
1.× 蝸牛は内耳にある.
2.× 鼓膜にはツチ骨が接している.
3.○ 正しい.
4.× 耳小骨は内リンパ液に覆われている.
5.× 半規管膨大部にクプラがある.
【59】動脈の蝕知部位で正しいのはどれか.
1.腋窩動脈
2.後脛骨動脈
3.総頸動脈
4.足背動脈
5.橈骨動脈
解答
1.× 腋窩動脈は腋窩で触知する.
2.× 後脛骨動脈は内果後方で触知する.
3.× 総頸動脈は胸鎖乳突筋の内縁で触知する.
4.○ 正しい.
5.× 橈骨動脈は前腕掌側面の外側遠位部で触知する.
【60】距骨と関節を構成するのはどれか.2つ選べ.
1.踵骨
2.舟状骨
3.立方骨
4.第1中足骨
5.内側楔状骨
解答
1.○ 距骨と関節を構成するのは踵骨と舟状骨,脛骨,腓骨である.
2.○ 距骨と関節を構成するのは踵骨と舟状骨,脛骨,腓骨である.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【61】骨格筋で正しいのはどれか.
1.健常成人では体重の約10%を占める.
2.赤筋線維はミトコンドリア量が少ない.
3.筋疲労の化学的原因は乳酸の蓄積である.
4.神経筋接合部での興奮の伝達は両方向性である.
5.低負荷の運動強度では白筋線維が活性化しやすい.
解答
1.× 健常成人では体重の約50%を占める.
2.× 赤筋線維はミトコンドリア量が多い.
3.○ 正しい.
4.× 神経筋接合部での興奮の伝達は一方向性である.
5.× 低負荷の運動強度では赤筋線維が活性化しやすい.
【62】下垂体前葉から分泌されるホルモンはどれか.
1.メラトニン
2.オキシトシン
3.バゾプレシン
4.プロラクチン
5.アルドステロン
解答
1.× メラトニンは松果体から分泌される.
2.× オキシトシンは下垂体後葉から分泌される.
3.× バゾプレシンは下垂体後葉から分泌される.
4.○ 正しい.
5.× アルドステロンは副腎皮質から分泌される.
【63】視覚で正しいのはどれか.
1.明順応には20分程度かかる.
2.視神経乳頭は視覚受容器を欠く.
3.ビタミンC欠乏で夜盲症となる.
4.近視では網膜の後方に焦点を結ぶ.
5.毛様体筋は遠くを見るときに収縮する.
解答
1.× 明順応には約1秒程度かかる.
2.○ 正しい.
3.× ビタミンA欠乏で夜盲症となる.
4.× 近視では網膜の前方に焦点を結ぶ.
5.× 毛様体筋は近くを見るときに収縮する.
【64】長期間の有酸素運動の効果として正しいのはどれか.2つ選べ.
1.安静時血圧の上昇
2.安静時心拍数の上昇
3.最大心拍出量の増加
4.骨格筋の毛細血管網の発達
5.安静時の交感神経の緊張亢進
解答
1.× 長期間の有酸素運動により安静時血圧は低下する.
2.× 長期間の有酸素運動により安静時心拍数は減少する.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 長期間の有酸素運動により安静時の交感神経の緊張は低下する.
【65】副交感神経の作用で抑制されるのはどれか.
1.膵液分泌
2.気管支筋収縮
3.房室伝導速度
4.直腸平滑筋収縮
5.グリコーゲン合成
解答
1.× 膵液分泌は副交感神経の作用で促進される.
2.× 気管支筋収縮は副交感神経の作用で促進される.
3.○ 正しい.
4.× 直腸平滑筋収縮は副交感神経の作用で促進される.
5.× グリコーゲン合成は副交感神経の作用で促進される.
【66】血球とその働きの組合せで正しいのはどれか.2つ選べ.
1.顆粒球 ――― 止血
2.血小板 ――― 病原体の貪食
3.赤血球 ――― ヘモグロビンの輸送
4.単球 ――― 栄養素の運搬
5.リンパ球 ――― 抗体の産生
解答
1.× 血小板 ――― 止血
2.× マクロファージ,好中球 ――― 病原体の貪食
3.○ 正しい.
4.× アルブミン ――― 栄養素の運搬
5.○ 正しい.
【67】胃の分泌で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.ヒスタミンは胃酸分泌を抑制する.
2.迷走神経刺激は胃酸分泌を促進する.
3.ガストリンは蛋白質の消化酵素である.
4.内因子はビタミンB12の吸収に関与する.
5.ペプシノーゲンは壁細胞から分泌される.
解答
1.× ヒスタミンは胃酸分泌を促進する.
2.○ 正しい.
3.× ペプシンは蛋白質の消化酵素である.
4.○ 正しい.
5.× ペプシノーゲンは主細胞から分泌される.
【68】排便機構で正しいのはどれか.
1.便意は内肛門括約筋の伸張で生じる.
2.大腸内容物の混和は大蠕動で行われる.
3.直腸の収縮はアセチルコリンで促進される.
4.骨盤神経のインパルスは外肛門括約筋を弛緩させる.
5.上行結腸における大腸内容物の性状は半固形状である.
解答
1.× 便意は直腸壁の伸張で生じる.
2.× 大腸内容物の混和は膨起形成で行われる.
3.○ 正しい.
4.× 下腹神経のインパルスは外肛門括約筋を弛緩させる.
5.× 5.上行結腸における大腸内容物の性状は半流動状である.
【69】筋と作用の組合せで正しいのはどれか.2つ選べ.
1.足の長指伸筋 ――― 足内がえし
2.後脛骨筋 ――― 足外がえし
3.短腓骨筋 ――― 足底屈
4.薄筋 ――― 膝屈曲
5.縫工筋 ――― 膝伸展
解答
1.× 足の長指伸筋 ――― 足部外がえし
2.× 後脛骨筋 ――― 足部内がえし
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 縫工筋 ――― 膝関節屈曲・内旋
【70】肩甲骨外転・上方回旋を伴い肩関節屈曲位保持に作用するのはどれか.
1.棘下筋
2.広背筋
3.小円筋
4.前鋸筋
5.菱形筋
解答
1.× 棘下筋は肩関節外旋・水平伸展に作用する.
2.× 広背筋は肩甲骨下制に作用する.
3.× 小円筋は肩関節外旋・水平伸展に作用する.
4.○ 正しい.
5.× 菱形筋は肩甲骨挙上・内転・下方回旋に働く.
【71】肘関節屈曲のみに作用するのはどれか.
1.肘筋
2.上腕筋
3.烏口腕筋
4.腕橈骨筋
5.上腕二頭筋
解答
1.× 肘筋は肘関節伸展と前腕回内に作用する.
2.○ 正しい.
3.× 烏口腕筋は肩関節屈曲・内転・水平屈曲に作用する.
4.× 腕橈骨筋は肘関節屈曲と前腕回内・回外に作用する.
5.× 上腕二頭筋は肩関節屈曲・外転<長頭>・内転<短頭>と肘関節屈曲,前腕回外に作用する.
【72】安静呼吸における吸気時で正しいのはどれか.
1.横隔膜は上昇する.
2.外肋間筋は弛緩する.
3.胸腔内は陽圧になる.
4.腹横筋が主に収縮する.
5.上部胸郭は前上方へ拡張する.
解答
1.× 安静吸気時に横隔膜は下降する.
2.× 安静吸気時に外肋間筋は収縮する.
3.× 安静吸気時に胸腔内は陰圧になる.
4.× 安静吸気時は主に横隔膜と外肋間筋が収縮する.
5.○ 正しい.
【73】基本的立位姿勢を矢状面から観察した場合,重心線が通るのはどこか.
1.後頭隆起
2.烏口突起
3.大転子前方
4.膝蓋骨前方
5.外果前方
解答
1.× 基本的立位姿勢を前額面から観察した場合,重心線は後頭隆起を通る.
2.× 基本的立位姿勢を矢状面から観察した場合,重心線は肩峰を通る.
3.× 基本的立位姿勢を矢状面から観察した場合,重心線は大転子を通る.
4.× 基本的立位姿勢を矢状面から観察した場合,重心線は膝蓋骨後方を通る.
5.○ 正しい.
【74】運動学習の効率で正しいのはどれか.
1.覚醒度は高いほどよい.
2.フィードバックは多いほどよい.
3.練習動作の難易度は低いほどよい.
4.多様練習は学習初期に行うとよい.
5.練習動作は基準課題に似ているほどよい.
解答
1.× 覚醒レベルが高すぎても運動学習の効率は低下する.
2.× フィードバックが多すぎても運動学習の効率は低下する.
3.× 練習動作の難易度が低すぎても運動学習の効率は低下する.
4.× 多様練習は学習後期に行うとよい.
5.○ 正しい.
【75】病因のうち化学的要因はどれか.
1.熱
2.圧力
3.喫煙
4.紫外線
5.放射線
解答
1.× 熱は物理的要因である.
2.× 圧力は物理的要因である.
3.○ 正しい.
4.× 紫外線は物理的要因である.
5.× 放射線は物理的要因である.
【76】疾患と病因の組合せで正しいのはどれか.
1.Creutzfeldt-Jakob病 ――― 感染
2.Parkinson病 ――― 脱髄
3.肝性脳症 ――― 神経変性
4.正常圧水頭症 ――― 血行障害
5.多発性硬化症 ――― 腫瘍
解答
1.○ 正しい.
2.× Parkinson病 ――― 神経変性疾患
3.× 肝性脳症 ――― 肝不全
4.× 正常圧水頭症 ――― 髄液循環障害
5.× 多発性硬化症 ――― 脱髄疾患
【77】頭部単純CTで低吸収域として描出されるのはどれか.
1.くも膜下出血
2.脳梗塞慢性期
3.脳出血急性期
4.急性硬膜下血腫
5.脈絡叢の石灰化
解答
1.× くも膜下出血は頭部単純CTで高吸収域として描出される.
2.○ 正しい.
3.× 脳出血急性期は頭部単純CTで高吸収域として描出される.
4.× 急性硬膜下血腫は頭部単純CTで高吸収域として描出される.
5.× 5.脈絡叢の石灰化
【78】良性腫瘍と比較した悪性腫瘍の特徴はどれか.
1.被膜を有する.
2.発育速度は遅い.
3.浸潤性に発育する.
4.細胞の分化度が高い.
5.細胞の核分裂が少ない.
解答
1.× 悪性腫瘍の特徴は被膜を有さない.
2.× 悪性腫瘍の特徴は発育速度が速い.
3.○ 正しい.
4.× 悪性腫瘍の特徴は細胞の分化度が低い.
5.× 悪性腫瘍の特徴は細胞の核分裂が多い.
【79】即時記憶と関連があるのはどれか.
1.数字の順唱を行わせる.
2.以前の社会的な事件を思い出させる.
3.「結婚したのは何歳のときですか」と質問する.
4.「昨夜の夕食のおかずは何でしたか」と質問する.
5.いったん覚えてもらった言葉を3分後に思い出させる.
解答
1.○ 正しい.
2.× 以前の社会的な事件を思い出させるのは遠隔記憶に関連する.
3.× 「結婚したのは何歳のときですか」と質問するのは遠隔記憶の評価である.
4.× 「昨夜の夕食のおかずは何でしたか」と質問するのは近時記憶の評価である.
5.× いったん覚えてもらった言葉を3分後に思い出させるのは近時記憶(遅延再生)の評価である.
【80】我が国の自殺死亡率において年齢階級別で最も高いのはどれか.
1.20歳代
2.30歳代
3.40歳代
4.50歳代
5.60歳代
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 我が国の自殺死亡率において年齢階級別で最も高いのは50歳代である.
5.× 誤り.
【81】Eriksonの発達段階で成人前期に獲得すべき課題はどれか.
1.勤勉性
2.自律性
3.親密性
4.生殖性
5.統合性
解答
1.× 勤勉性は学童期に獲得すべき課題である.
2.× 自律性は幼児期に獲得すべき課題である.
3.○ 親密性は成人期前期に獲得すべき課題である.
4.× 生殖性は成人期に獲得すべき課題である.
5.× 統合性は老年期に獲得すべき課題である.
【82】脳卒中患者の歩行自立と関連が最も少ないのはどれか.
1.半側空間無視
2.両側性片麻痺
3.深部感覚障害
4.注意障害
5.失語症
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 失語症は脳卒中患者の歩行自立と関連が少ない.
【83】頸髄損傷完全麻痺(第6頸髄節まで機能残存)の上肢機能で可能なのはどれか.2つ選べ.
1.小指の外転
2.母指の内転
3.手関節の背屈
4.肘関節の屈曲
5.中指DIP関節の屈曲
解答
1.× 小指の外転は第1胸髄節機能残存で可能である.
2.× 母指の内転は第1胸髄節機能残存で可能である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 中指DIP関節の屈曲は第8頸髄節機能残存で可能である.
【84】痙縮が出現し得るのはどれか.
1.筋強直性ジストロフィー
2.Guillain-Barré症候群
3.多発性筋炎
4.多発性硬化症
5.腕神経叢麻痺
解答
1.× 筋強直性ジストロフィーはミオトニアが出現する.
2.× Guillain-Barré症候群は末梢神経障害のため弛緩性麻痺が出現する.
3.× 多発筋炎は筋萎縮が出現する.
4.○ 正しい.
5.× 腕神経叢麻痺は引き抜き損傷による末梢神経障害のため弛緩性麻痺が出現する.
【85】Ⅱ型呼吸不全では正常で,Ⅰ型呼吸不全で増加するのはどれか.
1.1秒率
2.肺活量
3.動脈血酸素分圧
4.動脈血二酸化炭素分圧
5.肺胞気-動脈血酸素分圧較差
解答
1.× 1秒率は閉塞性換気障害で低下する.
2.× 肺活量は拘束性換気障害で低下する.
3.× 動脈血酸素分圧はⅡ型呼吸不全,Ⅰ型呼吸不全ともに低下する.
4.× 動脈血二酸化炭素分圧はⅡ型呼吸不全では増加し,Ⅰ型呼吸不全で正常である.
5.○ 正しい.
【86】遠城寺式乳幼児分析的発達検査において,生後12か月以前に観察されるのはどれか.2つ選べ.
1.走る.
2.3語言える.
3.人見知りをする.
4.積み木を二つ重ねる.
5.コップを自分で持って飲む.
解答
1.× 「走る」…1歳4か月~1歳6か月
2.× 「3語言える」…1歳2か月~1歳4か月
3.○ 正しい.
4.× 「積み木を二つ重ねる」…1歳2か月~1歳4か月
5.○ 正しい.
【87】ICFにおける「参加」の評価に最も関連する情報はどれか.
1.教育歴
2.住環境
3.職業適性
4.認知機能
5.セルフケア能力
解答
1.× 教育歴は「個人因子」の評価に関連する.
2.× 住環境は「環境因子」の評価に関連する.
3.○ 正しい.
4.× 認知機能は「心身機能」の評価に関連する.
5.× セルフケア能力は「活動」の評価に関連する.
【88】関節リウマチで起こりにくいのはどれか.
1.オペラグラス変形
2.尺側偏位
3.スワンネック変形
4.フォーク状変形
5.ボタン穴変形
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× フォーク状変形は橈骨遠位端骨折でみられる.
5.○ 正しい.
【89】CRPS typeⅠに分類されるのはどれか.2つ選べ.
1.幻肢痛
2.視床痛
3.肩手症候群
4.Sudeck骨萎縮
5.帯状疱疹後神経痛
解答
1.× 幻肢痛は切断後にすでに失われた手足が残存しているような幻覚にとらわれ,その部分に疼痛を訴えるものである.
2.× 視床痛は視床障害時に反対側にみられる自発的な激しい中枢性疼痛である.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 帯状疱疹後神経痛は神経の不可逆的変性のために生じる.
【90】脳梗塞で正しいのはどれか.
1.脳動脈瘤の合併が多い.
2.我が国の死因の第1位である.
3.心房細動は脳塞栓の原因となる.
4.くも膜下出血に比べ,発症後の死亡率は高い.
5.原因に関わらず抗血小板薬の投与が行われる.
解答
1.× 脳動脈瘤の合併が多いのはくも膜下出血である.
2.× 脳血管疾患は我が国の死因の第4位である.
3.○ 正しい.
4.× 脳梗塞はくも膜下出血に比べ,発症後の死亡率は低い.
5.× 脳動脈内に血栓ができる場合に抗血小板薬の投与が行われる.
【91】手根管症候群の典型的な所見として正しいのはどれか.
1.猿手
2.骨間筋の萎縮
3.前腕回内時の疼痛
4.Froment徴候陽性
5.環指尺側から小指の感覚障害
解答
1.○ 正しい.
2.× 骨間筋の萎縮は尺骨神経麻痺の症状である.
3.× 手関節屈曲位の疼痛やしびれが手根管症候群でみられる.
4.× Froment徴候陽性は尺骨神経麻痺でみられる.
5.× 手掌橈側の感覚鈍麻が手根管症候群でみられる.
【92】血管疾患と関連因子の組合せで誤っているのはどれか.
1.Buerger病 ――― 喫煙
2.下腿静脈瘤 ――― 妊娠
3.解離性大動脈瘤 ――― アテローム硬化
4.深部静脈血栓症 ――― 長期臥床
5.結節性多発動脈炎 ――― 糖尿病
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 結節性多発動脈炎 ――― 膠原病
【93】腎疾患と原因の組合せで正しいのはどれか.
1.腎硬化症 ――― 尿路結石
2.慢性腎不全 ――― 糖尿病
3.急性腎盂腎炎 ――― 動脈硬化
4.腎後性急性腎不全 ――― 心不全
5.腎前性急性腎不全 ――― 前立腺肥大
解答
1.× 腎硬化症 ――― 動脈硬化
2.○ 正しい.
3.× 急性腎盂腎炎 ――― 尿路結石
4.× 腎後性急性腎不全 ――― 前立腺肥大
5.× 腎前性急性腎不全 ――― 心不全
【94】気管支喘息の治療薬はどれか.
1.β遮断薬
2.アスピリン
3.ステロイド
4.フロセミド
5.マクロライド系抗菌薬
解答
1.× β遮断薬は高血圧や心不全の治療薬である.
2.× アスピリンは抗炎症薬,解熱鎮痛薬である.
3.○ 正しい.
4.× フロセミドはループ利尿薬である.
5.× マクロライド系抗菌薬は百日咳,マイコプラズマ感染症の治療薬である.
【95】大動脈解離の続発症で誤っているのはどれか.
1.腎不全
2.脳梗塞
3.脊髄障害
4.三尖弁閉鎖不全
5.心タンポナーデ
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 三尖弁閉鎖不全は左心系弁膜症に合併することが多い.
5.○ 正しい.
【96】全身性エリテマトーデスにみられにくいのはどれか.
1.頭痛
2.けいれん
3.被害妄想
4.音声チック
5.気分の変動
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× 音声チックは全身性エリテマトーデスにみられにくい.
5.○ 正しい.
【97】精神遅滞の発症と関連がない疾患はどれか.
1.Klinefelter症候群
2.Prader-Willi症候群
3.Turner症候群
4.Wallenberg症候群
5.West症候群
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.○ 正しい.
4.× Wallenberg症候群は精神遅滞の発症と関連がない.
5.○ 正しい.
【98】新しい人間関係を構築できず,奇異な考え方や風変わりな行動が継続してみられ,パーソナリティ障害を指摘された.最も考えられるのはどれか.
1.演技性パーソナリティ障害
2.回避性パーソナリティ障害
3.猜疑性(妄想性)パーソナリティ障害
4.シゾイド(統合失調質)パーソナリティ障害
5.統合失調型パーソナリティ障害
解答
1.× 演技性パーソナリティ障害は過度な情動性と人の注意を引こうとするのを特徴とする.
2.× 回避性パーソナリティ障害は社会的抑制,不全感および否定的評価に対する過敏性を特徴とする.
3.× 猜疑性〈妄想性〉パーソナリティ障害は他人の動機を悪意のあるものと解釈するといった,広範な不信と疑い深さを特徴とする.
4.× シゾイド〈統合失調質〉パーソナリティ障害は社会的関係からの離脱,対人関係場面での情動表現の範囲の限定を特徴とする.
5.○ 正しい.
【99】鉄欠乏性貧血の患者にみられやすい睡眠・覚醒障害はどれか.
1.睡眠時遊行症
2.ナルコレプシー
3.睡眠相前進症候群
4.むずむず脚症候群
5.閉塞性睡眠時無呼吸障害
解答
1.× 睡眠時遊行症(夢遊病)は睡眠と覚醒が絡み合わさった意識の変容状態で,夜間睡眠のはじめの頃に起き上がり周囲を歩き回る原因不明の疾患である.
2.× ナルコレプシーは睡眠発作,情動脱力発作,入眠時幻覚,入眠麻痺を特徴とする原因不明の疾患である.
3.× 睡眠相前進症候群は夕方早くから眠くなり,早朝に覚醒してしまうもので,高齢者に多い.
4.○ 正しい.
5.× 閉塞性睡眠時無呼吸障害は睡眠中に上気道の閉塞が生じて,無呼吸または低呼吸が頻回に出現する病態である.
【100】神経性無食欲症で生じやすいのはどれか.
1.頻脈
2.高血圧
3.高血糖
4.高リン血症
5.高コレステロール血症
解答
1.× 神経性無食欲症では徐脈が生じやすい.
2.× 神経性無食欲症では低血圧が生じやすい.
3.× 神経性無食欲症では低血糖が生じやすい.
4.× 神経性無食欲症では低リン血症が生じやすい.
5.○ 正しい.