【1】Danielsらの徒手筋力テスト(筋力3)の対象者の体位で正しいのはどれか.ただし,矢印は対象者の運動方向を示す.
1.体幹屈曲
2.肩伸展
3.肩甲骨内転と下方回旋
4.手関節伸展
5.股関節屈曲,外転,外旋と膝屈曲
解答
1.○ 正しい.
2.× 肩伸展の段階3は上肢を内旋(手掌を上に)する.
3.○ 正しい.
4.× 手関節伸展の段階2の体位である.
5.× 股関節屈曲,外転,外旋と膝屈曲の段階2の体位である.
【2】43歳の女性.多発性硬化症.発症から3年経過.寛解と再燃とを繰り返している.四肢筋力は軽度低下し,表在感覚が軽度鈍麻している.疲労の訴えが多く,入院となった.最近徐々に視覚障害を生じてきた.この患者に対する作業療法で最も適切なのはどれか.
2.鋸で板を切る(木工)
3.鍬で土を耕す(畑仕事)
4.木槌で刻印を打つ(革細工)
5.杼(ひ)で横糸を通す(機織り)
解答
1.× 表在感覚鈍麻,視覚障害があるので針で布を縫う(裁縫)のは適切でない.
2.× 筋力低下,疲労の訴えが多いので鋸で板を切る(木工)のは適切でない.
3.× 筋力低下,疲労の訴えが多いので鍬で土を耕す(畑仕事)のは適切でない.
4.× 表在感覚鈍麻,視覚障害があるので木槌で刻印を打つ(革細工)のは適切でない.
5.○ 正しい.
【3】80歳の男性.入院リハビリテーション中に胸部不快感を訴えたため心電図を施行した.入院時の心電図(1A)と発作時の心電図(1B)を示す.考えられるのはどれか.
2.徐脈
3.狭心症
4.左房細動
5.左室肥大
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ Ⅱ誘導とV3~V6誘導にかけてST低下がみられるので狭心症が考えられる.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【4】45歳の男性.2週前に下痢症状があった.2日前から両下肢に力が入りにくくなり,病院を受診し,Guillain-Barré症候群と診断された.意識は清明で,言語機能,認知機能に問題はなかった.四肢の腱反射は低下し,感覚障害を認め入院となった.入院後,上下肢筋力が低下し,座位や食事動作が困難となり,水を飲むときにむせるようになった.入院5日目の時点で行わないのはどれか.
1.嚥下訓練
2.呼吸訓練
3.筋力増強訓練
4.関節可動域訓練
5.座位のポジショニング
解答
1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 発症間もない時期のため過負荷となる筋力増強訓練は行わない.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.
【5】座位の発達段階の順序で正しいのはどれか.
2.B → A → C
3.B → C → A
4.C → A → B
5.C → B → A
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ C:6か月 → A:7か月 → B:9か月
5.× 誤り.
【6】手指動作の発達で最も難易度が高いのはどれか.
2.2
3.3
4.4
5.5
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 5 → 3 → 2 → 1 → 4
5.× 誤り.
【7】40歳の女性.保険会社の営業職.くも膜下出血の診断で開頭クリッピング術が施行され,現在,回復期リハビリテーション病院に入院している.事務職への配置転換が可能であるが,本人は営業職への復職を希望している.身体機能に問題はない.Barthel Index100点,HDS-R25点,Kohs立方体組合せテストIQ88,BIT141点,RBMT標準プロフィール14点,BADS総プロフィール8点,TMT-A120秒,TMT-B145秒であった.復職に向けた作業療法として最も適切なのはどれか.
1.営業職への復職を勧める.
2.課題の間違いは翌日指摘する.
3.関わり続けるスタッフを固定する.
4.グループ訓練から個別訓練へ移行する.
5.メモリーノートの活用方法を指導する.
解答
1.× 事務職への復職を勧める.
2.× 課題の間違いはその場で指摘する.
3.× 関わり続けるスタッフは固定しない.
4.× 個別訓練からグループ訓練へ移行する.
5.○ 記憶障害や注意力障害などがみられるのでメモリーノートの活用方法を指導する.
【8】49歳の男性.右利き.脳梗塞による右片麻痺,Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲ,手指Ⅲ,下肢Ⅳ,感覚障害を認める.MMSEは30点,高次脳機能障害は認めない.杖と短下肢装具を使用して歩行は自立.ドライブが趣味である.運転再開に向けた自動車の改造として適切なのはどれか.2つ選べ.
1.移乗ボードの設置
2.体幹ベルトの使用
3.手動運転装置の設置
4.ハンドルにノブを設置
5.左アクセルペダルへの変更
解答
1.× 歩行は自立しているので移乗ボードの設置は必要ない.
2.× 歩行自立レベルなので体幹ベルトは使用しない.
3.× 左下肢が使用できるので手動運転装置の設置は必要ない.
4.○ 右上肢・手指Br.stageⅢのため左上肢のみの使用となることからハンドルにノブを設置する.
5.○ 右下肢Br.stageⅣのため左下肢での操作となることから左アクセルペダルへ変更する.
【9】68歳の男性.急性心筋梗塞のため14日間入院し,退院後2か月が経過した.心臓リハビリテーションのために実施した検査場面を図に示す.測定項目に含まれないのはどれか.
2.肺活量
3.1回換気量
4.運動負荷量
5.酸素摂取量
解答
1.○ 右上腕にマンシェットを巻いているので血圧は測定項目に含まれる.
2.× 呼気ガス分析器を使用しているので1回換気量は測定項目に含まれる.
3.○ 呼気ガス分析器を使用しているので1回換気量は測定項目に含まれる.
4.○ エルゴメーターを使用しているので運動負荷量は測定項目に含まれる.
5.○ 呼気ガス分析器を使用しているので酸素摂取量は測定項目に含まれる.
【10】42歳の男性.右利き.自営業.3年前に脳出血発症後,回復期リハビリテーション病院を経て自宅退院し復職したが,仕事中に再発した.初発時の頭部CT(A)と再発時の頭部CT(B)を示す.再発時の新たな症状として最も考えられるのはどれか.
2.構音障害
3.右同名半盲
4.回転性めまい
5.Gerstmann症候群
解答
1.× 昏睡は脳幹出血が考えられる.
2.○ 右被殻出血病変のため錐体路障害による構音障害が考えられる.
3.× 右同名半盲は右後頭葉病変が考えられる.
4.× 回転性めまいは小脳病変が考えられる.
5.× Gerstmann症候群は左頭頂葉角回病変が考えられる.
【11】28歳の女性.5年前の外傷性脳損傷による右片麻痺.Brunnstrom法ステージ上肢Ⅲ,手指Ⅲ.最近,右手指の屈曲拘縮が悪化し,手指衛生が困難となった.最も適切な装具はどれか.
1.BFO
2.RICスプリント
3.ナックルベンダー
4.パンケーキ型装具
5.コックアップ・スプリント
解答
1.× BFOは頸髄損傷などの適応となる.
2.× RICスプリントは脊髄損傷(第6頸髄節まで機能残存)の適応となる.
3.× ナックルベンダーは尺骨神経麻痺の適応となる.
4.○ 正しい.
5.× ナックルベンダーは尺骨神経低位麻痺の適応となる.
【12】スプリントの型紙で正しいのはどれか.
2.コックアップ・スプリント
3.標準型夜間用スプリント
4.尺側偏位防止スプリント
5.エンゲン型把持スプリント
解答
1.○ 正しい.
2.× 誤り.
3.× コックアップスプリント
4.× 標準型夜間用スプリント
5.× 尺側偏位防止スプリント
【13】63歳の男性.脳出血による左片麻痺.Brunnstrom法ステージは上肢Ⅲ,手指Ⅲ,下肢Ⅳ.上肢の分離運動促通を目的とした自主訓練として最も適切なのはどれか.
2.窓ふき
3.紙を割く
4.ボールつき
5.棒を垂直に保持
解答
1.× は手指Br.stageⅤを目的とした自主訓練なので適切でない.
2.× 窓ふきは上肢Br.stageⅤを目的とした自主訓練なので適切でない.
3.× 紙を割くは上肢Br.stageⅤを目的とした自主訓練なので適切でない.
4.× 上ボールつきは上肢Br.stageⅥを目的とした自主訓練なので適切でない.
5.○ 棒を垂直に保持はは上肢Br.stageⅣを目的とした自主訓練なので適切である.
【14】63歳の女性.うつ病.元来,働き者で,園芸や裁縫を楽しんでいた.定年退職し,子どもの独立,親の死が続いたころから,趣味や家事をする気力がなくなり,不眠と強い倦怠感を訴え,入院した.薬物療法により症状が軽快し,1か月後には病棟内ADLはほぼ自立したため作業療法が開始された.作業療法の初期評価で最も適切なのはどれか.
1.独力で調理ができるかどうかを評価する.
2.主観的疲労度を頻繁に聞いて確認する.
3.裁縫での作業遂行の様子を観察する.
4.集団活動での行動特性を観察する.
5.日中の過ごし方の情報を得る.
解答
1.× 初期評価のため独力で調理ができるかどうかを評価するのはまだ早い.
2.× 初期評価のため主観的疲労度を頻繁に聞いて確認するのはまだ早い.
3.× 初期評価のため裁縫での作業遂行の様子を観察するのはまだ早い.
4.× 初期評価のため裁縫での作業遂行の様子を観察するのはまだ早い.
5.○ 正しい.
【15】23歳の女性.パーソナリティ障害.高校生のころから,わざとらしい言動や芝居がかった振る舞いで,たびたび友達と喧嘩になっていた.高校卒業後は,対人関係のトラブルで仕事が長続きせず,職を転々とした.最近,感情が不安定で,派手な外観や見栄を張るような言動が目立ち,無断外泊を繰り返すため,母親に連れられて精神科を受診した.情緒の安定を目的に作業療法が処方された.作業療法場面で予想される行動特徴はどれか.
1.被暗示性が強い.
2.単独での活動を好む.
3.平板化した感情表出である.
4.過度に作業療法士に依存する.
5.作業工程の細部へのこだわりがある.
解答
1.○ 演技性パーソナリティ障害が疑われるので被暗示性が強い.
2.× 単独での活動を好むのはシゾイドパーソナリティ障害の特徴である.
3.× 平板化した感情表出はシゾイドパーソナリティ障害の特徴である.
4.× 過度に作業療法士に依存するのは依存性パーソナリティ障害の特徴である.
5.× 作業工程の細部へのこだわりがあるのは強迫性パーソナリティ障害の特徴である.
【16】26歳の女性.幼少期は手がかからず,人見知りはなかった.小学校では友人とのおしゃべりが苦手で,一人で読書をすることを好んだ.中学校では,場の雰囲気に合わせて対応できず,孤立しがちで,一時不登校となった.成績は優秀で理系の大学院を修了後,大手企業に就職した.しかし,上司に接客態度を注意され,同僚とも馴染めず,1か月で退職した.急な退職を心配した両親に付き添われ精神科を受診した.この患者の生活歴から最も考えられるのはどれか.
1.うつ病
2.自閉症スペクトラム障害
3.双極性障害
4.統合失調症
5.パニック障害
解答
1.× 誤り.
2.○ 社会性の障害,コミュニケーションの障害といった特徴がみられているので自閉症スペクトラム障害が疑われる.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【17】55歳の男性.中学校教員.元来,几帳面で真面目な性格.半年前から経験のないバレー部の顧問を任され,心労が重なっていた.2か月前から早朝覚醒,食欲低下が出現し,抑うつ気分を自覚していた.1か月前から「どうやって授業をすればよいか分からない.死んで生徒にお詫びをしたい」などと述べるようになった.妻に付き添われて精神科を受診後,入院となり,薬物療法が開始となった.入院2週後から作業療法が開始された.作業療法開始時の対応で適切なのはどれか.
1.気分が良いときは薬を飲まないように伝える.
2.休息の重要性について説明する.
3.集団でのスポーツ活動を優先する.
4.授業のやり方について相談に乗る.
5.早期退職を勧める.
解答
1.× 気分が良いときでも薬を服用するように伝える.
2.○ 正しい.
3.× 開始時のため集団でのスポーツ活動はまだ早い.
4.× 開始時のため授業のやり方について相談に乗るのはまだ早い.
5.× 早期退職を勧める必要はない.
【18】8歳の女児.部屋の整理整頓が苦手で物をよくなくす.学校では忘れ物が多く,授業中もじっと座っていることができない.同級生に対しておせっかいであり,余計な一言が多く,けんかが絶えない.学級担任の勧めで,両親に付き添われ精神科を受診し,外来作業療法が開始された.この児に予想される作業療法中の行動の特徴はどれか.
1.過呼吸を起こす.
2.活動性に日内変動がある.
3.順番を待てない.
4.長時間手洗いを行う.
5.頻回にまばたきをする.
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 忘れ物が多く,じっと座っていることができないことから注意欠如・多動性障害が疑われるので順番を待てない.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【19】60歳の男性.Alzheimer型認知症.若いころから日曜大工が趣味で,本棚や花壇などを作っていた.1年前から食事をしたことを忘れるようになった.最近,置き忘れた財布を「盗まれた」などと言い,家庭内でのトラブルが多くなり精神科を受診して入院となった.作業療法導入時,「ここは学校ですか.私は仕事がありますので帰ります」と言い,作業療法室内を歩き回り,他の患者に対する怒声や暴言が観察された.この時期の作業療法士の対応で優先すべきなのはどれか.
1.患者の言動を厳しく叱責する.
2.職業リハビリテーションを導入する.
3.場の雰囲気に馴れるように援助する.
4.本棚作りなどの木工作業を導入する.
5.記憶力の改善を目的とした活動を導入する.
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 不穏や興奮がみられているので場の雰囲気に馴れ落ち着かせることを優先すべきである.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【20】42歳の女性.統合失調症.定期的に訪問看護を受けながら社会生活ができている.服薬が不規則になったり,強いストレス状況下で時折幻聴があるが,ある程度は対処できている.本人は,一般就労を希望しており,訪問看護と外来作業療法で支援することになった.訪問看護師からの情報では,本人の部屋には服や食器が散乱しているとのことであった.開始当初の作業療法士の対応で最も優先すべきなのはどれか.
1.本人の部屋の整理整頓を促す.
2.本人の興味や関心事を把握する.
3.規則的な服薬の重要性について指導する.
4.幻聴があるので入院治療を受けるように促す.
5.作業療法士自身の私生活について積極的に伝える.
解答
1.× 誤り.
2.○ 本人の部屋には服や食器が散乱しているとのことから無為・自閉の状態と考えらえるので,開始当初は本人の興味や関心事を把握する.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【21】洗顔ができない単関節の障害における関節運動と可動域制限の組合せで正しいのはどれか.ただし,自助具は使用しないものとする.
1.肩関節屈曲 ――― 40°
2.肩関節内旋 ――― 60°
3.肘関節屈曲 ――― 50°
4.前腕回外 ――― 60°
5.手関節背屈 ――― 10°
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.○ 洗顔には肘関節屈曲95°以上必要なため可動域制限50°では困難である.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【22】FAIの項目で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.階段昇降
2.銀行貯金の出し入れ
3.交通手段の利用
4.請求書の支払い
5.庭仕事
解答
1.× FAIの評価項目は,食事の用意,食事の後片づけ,洗濯,掃除や整頓,力仕事,買い物,外出,屋外歩行,趣味,交通手段の利用,旅行,庭仕事,家や車の手入れ,読書,仕事の15項目である.
2.× FAIの評価項目は,食事の用意,食事の後片づけ,洗濯,掃除や整頓,力仕事,買い物,外出,屋外歩行,趣味,交通手段の利用,旅行,庭仕事,家や車の手入れ,読書,仕事の15項目である.
3.○ 正しい.
4.× FAIの評価項目は,食事の用意,食事の後片づけ,洗濯,掃除や整頓,力仕事,買い物,外出,屋外歩行,趣味,交通手段の利用,旅行,庭仕事,家や車の手入れ,読書,仕事の15項目である.
5.○ 正しい.
【23】顔面と上下肢に感覚脱失を呈する脳卒中片麻痺の患者に対する生活指導で最も適切なのはどれか.
1.両手での車椅子駆動を勧める.
2.屋内ではスリッパ使用を勧める.
3.髭剃りは電動カミソリを勧める.
4.麻痺手使用を控えるよう勧める.
5.湯呑を麻痺側で把持するよう勧める.
解答
1.× 非麻痺側上下肢での車椅子駆動を勧める.
2.× 屋内では裸足を勧める.
3.○ 正しい.
4.× 可能な範囲で麻痺手使用を勧める.
5.× 湯呑を非麻痺側で把持するよう勧める.
【24】障害と就労支援の機器との組合せで正しいのはどれか.
1.記憶障害 ――― 録音再生機
2.視覚障害 ――― 磁気誘導ループ
3.四肢麻痺 ――― 筆談支援機器
4.聴覚障害 ――― 音声メールソフト
5.両上肢切断 ――― 活字文章読み上げ装置
解答
1.○ 正しい.
2.× 聴覚障害 ――― 磁気誘導ループ
3.× 聴覚障害 ――― 筆談支援機器
4.× 視覚障害 ――― 音声メールソフト
5.× 視覚障害 ――― 活字文章読み上げ装置
【25】筋電義手で正しいのはどれか.
1.6歳児以上が適応である.
2.前腕義手はハーネスを用いる.
3.感覚フィードバック機能がある.
4.五指駆動型の筋電ハンドはない.
5.1つの電極でも開閉制御はできる.
解答
1.× 1.5歳児以上が適応である.
2.× 前腕義手はハーネスを用いない.
3.× 感覚フィードバック機能はない.
4.× 五指駆動型の筋電ハンドはある.
5.○ 正しい.
【26】理学療法士及び作業療法士法で正しいのはどれか.2つ選べ.
1.作業療法士は業務独占資格である.
2.作業療法士が1日で治療できる患者数を規定している.
3.作業療法は社会適応能力の回復を図るために行われる.
4.退職した後も業務上知り得た秘密を漏らしてはならない.
5.作業療法士免許証を紛失した場合は都道府県知事から再交付される.
解答
1.× 作業療法士は名称独占資格である.
2.× 理学療法士及び作業療法士法では作業療法士が1日で治療できる患者数を規定していない.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 作業療法士免許証を紛失した場合は厚生労働大臣から再交付される.
【27】原始反射のうち正常時の7~8か月でみられるのはどれか.
1.探索反射
2.Galant反射
3.手掌把握反射
4.足底把握反射
5.非対称性緊張性頸反射
解答
1.× 探索反射は出生時から出現し3か月で消失する.
2.× Galant反射は出生時から出現し2~3か月以降急速に消失する.
3.× 手掌把握反射は出生時から出現し3~6か月で消失する.
4.○ 足底把握反射は出生時から出現し12か月で消失する.
5.× 足底把握反射は出生時から出現し12か月で消失する.
【28】対象者に直接,満足度を問うことができるのはどれか.2つ選べ.
1.AMPS
2.COPM
3.OSAⅡ
4.MTDLP
5.NPI興味チェックリスト
解答
1.× AMPSはADLとIADLに関する観察型評価である.
2.○ 正しい.
3.× OSAⅡは作業に関 する自己評価である.
4.○ 正しい.
5.× NPI興味チェックリストは対象者の興味の強さに関する質問紙である.
【29】知覚検査とその方法の組合せで正しいのはどれか.
1.触覚 ――― 毛筆で四肢の長軸方向に対して直角に触れる.
2.温度覚 ――― 40℃の温水と0℃の冷水の入った試験管を当てる.
3.振動覚 ――― 音叉を腹筋の膨隆部に当てる.
4.受動運動覚 ――― Semmes-Weinstein Monofilamentを当てる.
5.2点識別覚 ――― ノギスを用いて刺激する.
解答
1.× 触覚 ――― 毛筆で四肢の長軸方向に対して平行に触れる.
2.× 温度覚 ――― 50℃の温水と10℃の冷水の入った試験管を当てる.
3.× 振動覚 ――― 音叉を骨の突出部に当てる.
4.× 静的触覚 ――― Semmes-Weinstein Monofilamentを当てる.
5.○ 正しい.
【30】上肢・手指のBrunnstrom法ステージとテスト動作の組合せで正しいのはどれか.
1.上肢Ⅳ ――― 手を背中の後ろへ回す.
2.上肢Ⅴ ――― 上肢を肘伸展位で前方水平位に上げる.
3.上肢Ⅵ ――― 肘伸展位・肩関節90°屈曲位で前腕回内・回外する.
4.手指Ⅲ ――― 横つまみをする.
5.手指Ⅴ ――― 全可動域にわたり指を伸展する.
解答
1.○ 正しい.
2.× 上肢Ⅳ ――― 上肢を肘伸展位で前方水平位に上げる.
3.× 上肢Ⅴ ――― 肘伸展位・肩関節90°屈曲位で前腕回内・回外する.
4.× 手指Ⅳ ――― 横つまみをする.
5.× 手指Ⅵ ――― 全可動域にわたり指を伸展する.
【31】FABに含まれる課題はどれか.
1.計算
2.色の呼称
3.書き取り
4.左右判別
5.語彙の流暢性
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ FABは類似性,語の流暢性,運動系列,葛藤指示,Go/No-Go,把握行動の6課題である.
【32】脳卒中片麻痺の上肢に対する機能回復訓練の課題内容で適切なのはどれか.
1.運動は巧緻運動から粗大運動にする.
2.運動速度は速いものから遅いものにする.
3.課題は単純なものから複雑なものにする.
4.運動パターンは分離運動から共同運動にする.
5.課題の所要時間は長いものから短いものにする.
解答
1.× 運動は粗大運動から巧緻運動にする.
2.× 運動速度は遅いものから速いものにする.
3.○ 正しい.
4.× 運動パターンは共同運動から分離運動にする.
5.× 課題の所要時間は短いものから長いものにする.
【33】治療に関するインフォームドコンセントで正しいのはどれか.2つ選べ.
1.患者の同意内容は文書で保存する.
2.患者は一旦同意したら撤回できない.
3.治療に伴う軽微な合併症は説明しない.
4.選択し得るすべての治療法について説明する.
5.意思決定能力がなくても本人の同意は必須である.
解答
1.○ 正しい.
2.× 患者は一旦同意しても撤回できる.
3.× 治療に伴う軽微な合併症も説明する.
4.○ 正しい.
5.× 意思決定能力がない場合は家族等の同意が必要である.
【34】高齢者への薬物療法で正しいのはどれか.
1.加齢に伴い有害事象が多くなる.
2.高齢者は有害事象が重症化しない.
3.1回投与量が多いほど治療効果が高い.
4.既往歴は現在の身体機能に影響しない.
5.服薬数の増加は有害事象の要因にならない.
解答
1.○ 正しい.
2.× 高齢者は有害事象が重症化する.
3.× 1回投与量が多いほど薬の作用が強く出てしまい有害事象の要因になる.
4.× 既往歴は現在の身体機能に影響する.
5.× 服薬数の増加は有害事象の要因になる.
【35】透析患者の血液生化学検査で正常値より大きく低下するのはどれか.
1.CRP
2.血清尿酸
3.血中尿素窒素
4.ヘモグロビン
5.血清クレアチニン
解答
1.× CRPは上昇する.
2.× 血清尿酸は上昇する.
3.× 血中尿素窒素は上昇する.
4.○ 正しい.
5.× 血中尿素窒素は上昇する.
【36】主な障害部位と高次脳機能障害の組合せで正しいのはどれか.
1.前頭葉 ――― 失読失書
2.前頭葉 ――― 聴覚失認
3.頭頂葉 ――― 運動性失語
4.後頭葉 ――― 着衣失行
5.後頭葉 ――― 視覚失認
解答
1.× 頭頂葉 ――― 失読失書
2.× 側頭葉 ――― 聴覚失認
3.× 前頭葉 ――― 運動性失語
4.× 頭頂葉 ――― 着衣失行
5.○ 正しい.
【37】上腕切断の術後管理で正しいのはどれか.
1.肩関節は外転位に保つ.
2.創がある場合は創傷治癒を優先する.
3.早期の義手装着は幻肢痛を悪化させる.
4.リジッドドレッシング(rigid dressing)法は創の観察が可能である.
5.ソフトドレッシング(soft dressing)法の弾性包帯は先端ほど緩く巻く.
解答
1.× 肩関節は内転位に保つ.
2.○ 正しい.
3.× 早期の義手装着は幻肢痛を軽減させる.
4.× リジッドドレッシング法は創の観察が不可能である.
5.× ソフトドレッシング法の弾性包帯は先端ほど強く巻く.
【38】誤嚥性肺炎の対応で正しいのはどれか.
1.食事直後に臥位で休憩させる.
2.酸素投与中はベッド上安静にする.
3.絶飲食中に口腔ケアは不要である.
4.就寝中にベッドの頭位を軽度挙上する.
5.総エネルギー必要量は肺炎の重症度から算出する.
解答
1.× 食事直後は座位で休憩させる.
2.× 酸素投与中でも可能な範囲で座位にする.
3.× 絶飲食中であっても口腔ケアは必要である.
4.○ 正しい.
5.× 総エネルギー必要量は基礎代謝量を求め各種係数を乗じて算出する.
【39】認知症の新しいスクリーニング検査法の精度を検証するために,1,000人の高齢者に検査を施行したところ以下のような結果が得られた.この検査法の特異度はどれか.ただし,小数点以下の数値が得られた場合には,小数点以下第1位を四捨五入すること.
2.44%
3.80%
4.95%
5.99%
解答
1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ 特異度=900/950*100=94.7≒95%
5.× 誤り.
【40】検査法とその方法の組合せで正しいのはどれか.
1.BPRS ――― 自記式質問紙
2.GAF ――― 半構造化面接
3.HTP ――― 構造化面接
4.Rehab ――― 行動観察
5.SDS ――― 描画法
解答
1.× BBPRS ――― 半構造化面接
2.× GAF ――― 行動観察
3.× HTP ――― 描画法
4.○ 正しい.
5.× SDS ――― 自記式質問紙
【41】せん妄で正しいのはどれか.
1.緩徐に発症する.
2.注意力は保たれる.
3.活動性は低下しない.
4.日内変動は認められない.
5.脳波で徐波化が認められる.
解答
1.× せん妄は急性に発症する.
2.× せん妄は注意力が低下する.
3.× せん妄は活動性が亢進する.
4.× せん妄は日内変動が認められる.
5.○ 正しい.
【42】統合失調症の認知機能を評価するために用いるのはどれか.
1.AIMS(Abnormal Involuntary Movement Scale)
2.BACS
3.LASMI
4.PANSS
5.SAPS(Scale for the Assessment of Positive Symptoms)
解答
1.× AIMS(arthritic impact measurement scale)は関節リウマチのQOL評価である.
2.○ 正しい.
3.× LASMIは統合失調症の慢性期の社会生活能力評価である.
4.× PANSSは統合失調症の陽性・陰性症状尺度である.
5.× SAPS(Scale for the Assessment of Positive Symptoms)は統合失調症の陽性症状尺度である.
【43】統合失調症再発防止のために患者本人に対する同居家族の対応として最も有用なのはどれか
1.本人の外出に毎回同行する.
2.本人の借金を無条件に返済する.
3.不適切な行動には本人の人格を批判する.
4.口論がみられるようなら対面接触時間を減らす.
5.本人が処方薬の内服を忘れた場合,厳しく叱責する.
解答
1.× 外出に毎回同行するのは再発防止に有用とはならない.
2.× 借金を無条件に返済するのは再発防止に有用とはならない.
3.× 人格の批判は症状悪化の要因となるので不適切である.
4.○ 家族の感情表出が高い場合は症状悪化の要因となるので対面接触時間を減らす.
5.× 厳しく叱責するのは症状悪化の要因となるので不適切である.
【44】疾患と治療の組合せで正しいのはどれか.2つ選べ.
1.肝性脳症 ――― 芳香族アミノ酸
2.神経梅毒 ――― ステロイド
3.尿毒症性脳症 ――― 人工透析
4.ペラグラ ――― ニコチン酸
5.ヘルペス脳炎 ――― ペニシリン
解答
1.× 肝性脳症 ――― 分岐鎖アミノ酸投与
2.× 神経梅毒 ――― ペニシリン
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× ヘルペス脳炎 ――― ステロイド
【45】うつ病回復期前期の作業療法で最も適切なのはどれか.
1.1回の活動は短時間にする.
2.リワークプログラムを導入する.
3.新しい生きがいを見出す援助をする.
4.再発予防について家族を交えて話し合う.
5.集団での心理教育プログラムへの参加を促す.
解答
1.× 回復初期には1回の活動を短時間にする.
2.× 回復後期にはリワークプログラムを導入する.
3.× 回復後期には新しい生きがいを見出す援助をする.
4.× 回復後期には再発予防について家族を交えて話し合う.
5.○ 正しい.
【46】解離性障害に対する初期の作業療法で適切なのはどれか.2つ選べ.
1.支持的態度で接する.
2.治療的退行を促進する.
3.患者の要求通りに作業を進める.
4.新しい行動パターンの形成を促す.
5.解離症状は心理的葛藤とは無関係であると説明する.
解答
1.○ 正しい.
2.× 治療的退行は促進しない.
3.× 患者の要求通りには作業を進めない.
4.○ 正しい.
5.× 解離症状と心理的葛藤との関係は説明しない.
【47】他の認知症と比較して,Lewy小体型認知症患者にみられやすいのはどれか.
1.失行
2.失語
3.失認
4.尿失禁
5.静止時振戦
解答
1.× 失行は脳血管性認知症や脳血管性認知症にみられやすい.
2.× 失語は脳血管性認知症や脳血管性認知症にみられやすい.
3.× 失認は脳血管性認知症や脳血管性認知症にみられやすい.
4.× 尿失禁は脳血管性認知症や脳血管性認知症にみられやすい.
5.○ 正しい.
【48】医療保護入院を規定する法律はどれか.
1.障害者基本法
2.精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)
3.障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律(障害者差別解消法)
4.障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)
5.心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律(医療観察法)
解答
1.× 誤り.
2.○ 精神保健福祉法は,精神障害者の入院について,任意入院・医療保護入院・応急入院・措置入院・緊急措置入院の5つの入院形態を定めている.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.× 誤り.
【49】精神障害者に対する就労支援として最も適切なのはどれか.
1.障害を開示して働くことは勧めない.
2.作業療法士が患者の就労支援の方針を決定する.
3.生活リズムが不安定な患者には精神科デイケア以外の利用は勧めない.
4.就労経験のある患者は地域障害者職業センターの職業評価を利用できない.
5.就労中の生活に関する問題は障害者就業・生活支援センターに相談できる.
解答
1.× 障害を開示して働くことを勧める.
2.× 作業療法士は各機関と連携し患者の就労支援を調整する.
3.× 生活リズムが不安定な患者には精神科デイケア以外の利用も勧める.
4.× 就労経験のある患者は地域障害者職業センターの職業評価を利用できる.
5.○ 正しい.
【50】精神障害を有する高校生への就学支援で適切なのはどれか.
1.転校は極力避けるように説明する.
2.担当医,家族,担当教員と連携を図る.
3.修業年限内に卒業することを最優先する.
4.本人よりも親の希望により方針を決める.
5.休学中に試験的な登校を行ってはならないと伝える.
解答
1.× 転校も視野に就学支援を進めていく.
2.○ 正しい.
3.× 修業年限内に卒業することにこだわる必要はない.
4.× 本人および親の希望を勘案し方針を決める.
5.× 休学中でも試験的な登校を試みる.