第57回理学療法士・作業療法士国家試験 午後51~100

【51】運動軸が2つの関節はどれか. 
1.環軸関節
2.距腿関節
3.肩鎖関節
4.橈骨手根関節
5.腕尺関節

解答

1.× 環軸関節は運動軸が1つの関節である.
2.× 距腿関節は運動軸が1つの関節である.
3.× 肩鎖関節は運動軸が3つの関節である.
4.○ 正しい.
5.× 腕尺関節は運動軸が1つの関節である.


【52】筋滑車がみられる筋はどれか.2つ選べ. 
1.烏口腕筋
2.顎二腹筋
3.示指伸筋
4.小胸筋
5.上斜筋

解答

1.× 誤り.
2.○ 顎二腹筋には筋滑車がみられる.
3.× 誤り.
4.× 誤り.
5.○ 上斜筋には筋滑車がみられる.


【53】神経核が橋に位置するのはどれか. 
1.副神経
2.滑車神経
3.顔面神経
4.舌咽神経
5.舌下神経

解答

1.× 副神経核は延髄にある.
2.× 滑車神経核は中脳にある.
3.○ 正しい.
4.× 舌咽神経核は延髄にある.
5.× 舌下神経核は延髄にある.


【54】運動神経線維のみの脳神経はどれか.2つ選べ. 
1.滑車神経
2.三叉神経
3.顔面神経
4.舌咽神経
5.舌下神経

解答

1.○ 正しい.
2.× 三叉神経は感覚神経と運動神経である.
3.× 顔面神経は感覚神経,運動神経と副交感神経である.
4.× 舌咽神経は感覚神経,運動神経と副交感神経である.
5.○ 正しい.


【55】脊髄について正しいのはどれか. 
1.体性感覚神経の一次ニューロンの細胞体は後根神経節に存在する.
2.白質はその大部分を神経細胞の細胞体が占める.
3.運動神経細胞は後角にある.
4.深部感覚は前索を上行する.
5.温痛覚は後索を上行する.

解答

1.○ 正しい.
2.× 灰白質はその大部分を神経細胞の細胞体が占める.
3.× 運動神経細胞は前角にある.
4.× 深部感覚は後索を上行する.
5.× 温痛覚は側索を上行する.


【56】一側のみにある動脈はどれか. 
1.腋窩動脈
2.鎖骨下動脈
3.総頸動脈
4.内頸動脈
5.腕頭動脈

解答

1.× 左右腋窩動脈は左右鎖骨下動脈から移行する.
2.× 右鎖骨下動脈は腕頭動脈,左鎖骨下動脈は大動脈弓から分岐する.
3.× 右総頸動脈は腕頭動脈,左総頸動脈は大動脈弓から分岐する.
4.× 左右内頸動脈は左右頸動脈から分岐する.
5.○ 腕頭動脈は右側一側のみにある.


【57】腎臓について正しいのはどれか. 
1.腎錐体は皮質にある.
2.一側の重さは約300gである.
3.エリスロポエチンを分泌する.
4.左腎は右腎より約1.5cm下位にある.
5.安静時の腎血流は心臓から拍出される血流の約5%である.

解答

1.× 腎錐体は髄質にある.
2.× 一側の重さは約100~150gである.
3.○ 正しい.
4.× 右腎は左腎より約1.5cm下位にある.
5.× 安静時の腎血流は心臓から拍出される血流の約20%である.


【58】胸部の解剖について正しいのはどれか. 
1.縦隔後面は心臓である.
2.肺栄養血管は肺動脈である.
3.区域気管支は左右5本ずつある.
4.胸骨柄と第3肋骨は関節を形成する.
5.臓側胸膜と壁側胸膜は連続している.

解答

1.× 縦隔後面は脊柱である.
2.× 肺栄養血管は気管支動脈である.
3.× 区域気管支は左8本,右10本ある.
4.× 胸骨体と第3肋骨は関節を形成する.
5.○ 正しい.


【59】右足部の内側面を図に示す.矢印の骨に付着する筋はどれか.

1.後脛骨筋
2.第三腓骨筋
3.短腓骨筋
4.短母指伸筋
5.虫様筋

解答

1.○ 正しい.
2.× 第三腓骨筋は第5中足骨底に付着する.
3.× 短腓骨筋は第5中足骨底に付着する.
4.× 短母指伸筋は母趾基節骨に付着する.
5.× 虫様筋は第2~5趾基節骨底に付着する.


【60】細胞小器官のうちATPを合成するのはどれか. 
1.小胞体
2.中心小体
3.ゴルジ装置
4.リソゾーム
5.ミトコンドリア

解答

1.× 小胞体はたんぱく質や脂質の合成・輸送をする.
2.× 中心小体は細胞分裂時に染色体を引き寄せる.
3.× ゴルジ装置は蛋白質を修飾する.
4.× リソゾームは細胞内の物質を分解する.
5.○ 正しい.


【61】遺伝情報伝達について正しいのはどれか. 
1.染色体のDNAは三重鎖らせん構造をしている.
2.DNAからtRNAへ塩基配列が転写される.
3.リボソームRNAはスプライシングを受ける.
4.mRNAの3つの塩基の組合せがアミノ酸を決定する.
5.ゲノム上のイントロンの遺伝情報が蛋白へ翻訳される.

解答

1.× 染色体のDNAは二重鎖らせん構造をしている.
2.× DNAからmRNAへ塩基配列が転写される.
3.× DNAから転写されたRNAがスプライシングを受けてmRNAになる.
4.○ 正しい.
5.× ゲノム上のエキソンの遺伝情報が蛋白へ翻訳される.


【62】深部腱反射について正しいのはどれか. 
1.感覚入力はⅢ群求心性線維を介する.
2.運動出力はα運動神経を介する.
3.錘外筋線維が受容器となる.
4.反射閾値は一定である.
5.高齢者では亢進する.

解答

1.× 感覚入力はⅠa群求心性線維を介する.
2.○ 正しい.
3.× 錘内筋線維が受容器となる.
4.× 反射閾値は一定でない.
5.× 高齢者では減弱する.


【63】自律神経の二重支配を受けるのはどれか. 
1.汗腺
2.膵臓
3.脾臓
4.立毛筋
5.副腎髄質

解答

1.× 汗腺は交感神経支配を受ける.
2.○ 正しい.
3.× 脾臓は交感神経支配を受ける.
4.× 立毛筋は交感神経支配を受ける.
5.× 副腎髄質は交感神経支配を受ける.


【64】酸塩基平衡で正しいのはどれか. 
1.正常の動脈血のpHは6.4である.
2.嘔吐では代謝性アシドーシスになる.
3.過換気では呼吸性アルカローシスになる.
4.呼吸性アルカローシスでは尿は酸性になる.
5.代謝性アルカローシスではKussmaul呼吸がみられる.

解答

1.× 正常の動脈血のpHは7.4±0.05である.
2.× 嘔吐では代謝性アルカローシスになる.
3.○ 正しい.
4.× 呼吸性アルカローシスでは尿はアルカリ性になる.
5.× 代謝性アシドーシスではKussmaul呼吸がみられる.


【65】唾液分泌について正しいのはどれか. 
1.1日の分泌量は約100mLである.
2.分泌速度が増すとpHは低下する.
3.加齢により分泌量は増加する.
4.唾液分泌中枢は中脳にある.
5.糖質を分解する.

解答

1.× 1日の分泌量は約1~1.5Lである.
2.× 分泌速度が増すとpHは上昇する.
3.× 加齢により分泌量は低下する.
4.× 唾液分泌中枢は延髄にある.
5.○ 正しい.


【66】近位尿細管に分泌されるのはどれか. 
1.H⁺
2.K⁺
3.Na⁺
4.Ca²⁺
5.HCO₃⁻(重炭酸イオン)

解答

1.○ 近位尿細管に分泌されるのは尿酸,NH₃(アンモニア),H⁺である.
2.× K⁺は近位尿細管で再吸収される.
3.× Na⁺は近位尿細管で再吸収される.
4.× Ca²⁺は近位尿細管で再吸収される.
5.× HCO₃⁻は近位尿細管で再吸収される.


【67】下垂体前葉から分泌されるホルモンはどれか. 
1.メラトニン
2.オキシトシン
3.バゾプレシン
4.プロラクチン
5.テストステロン

解答

1.× メラトニンは松果体から分泌される.
2.× オキシトシンは下垂体後葉から分泌される.
3.× バゾプレシンは下垂体後葉から分泌される.
4.○ 正しい.
5.× テストステロンは精巣から分泌される.


【68】体温について正しいのはどれか. 
1.体温調節中枢は延髄にある.
2.末梢血管収縮で熱放散が低下する.
3.ヒトの核心温度は体表で測定できる.
4.甲状腺ホルモンは熱産生を低下させる.
5.乳幼児は成人より体温調節機能が高い.

解答

1.× 体温調節中枢は間脳の視床下部にある.
2.○ 正しい.
3.× ヒトの外殻温度は体表で測定できる.
4.× 甲状腺ホルモンは熱産生を上昇させる.
5.× 乳幼児は成人より体温調節機能が低い.


【69】強制吸気時に働くのはどれか.2つ選べ. 
1.横隔膜
2.腹直筋
3.肋下筋
4.外肋間筋
5.内腹斜筋

解答

1.○ 正しい.
2.× 腹直筋は強制呼気時に働く.
3.× 肋下筋は強制呼気時に働く.
4.○ 正しい.
5.× 内腹斜筋は強制呼気時に働く.


【70】筋と作用の組合せで正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.頬筋 ――― 頬をふくらませる.
2.咬筋 ――― 下顎を引き下げる.
3.前頭筋 ――― 眉を持ち上げる.
4.側頭筋 ――― 下顎を持ち上げる.
5.内側翼突筋 ――― 唇をすぼめる.

解答

1.× 頬筋 ――― 頬をくぼませる.
2.× 咬筋 ――― 下顎を引き上げる.
3.○ 正しい.
4.○ 正しい.
5.× 内側翼突筋 ――― 下顎骨を前上方に動かす.


【71】肩甲骨の上方回旋に作用する筋はどれか. 
1.広背筋
2.前鋸筋
3.菱形筋
4.肩甲下筋
5.肩甲挙筋

解答

1.× 広背筋は肩甲骨下制に働く.
2.○ 正しい.
3.× 菱形筋は肩甲骨挙上・内転・下方回旋に働く.
4.× 肩甲下筋は肩関節内旋・水平屈曲・内転に作用する.
5.× 肩甲挙筋は肩甲骨挙上・下方回旋に働く.


【72】膝関節屈曲と足関節底屈の両方に作用する筋はどれか.2つ選べ. 
1.足の長指屈筋
2.後脛骨筋
3.膝窩筋
4.足底筋
5.腓腹筋

解答

1.× 足の長指屈筋は足関節底屈に作用する.
2.× 後脛骨筋は足関節底屈に作用する.
3.× 膝窩筋は膝関節屈曲に作用する.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


【73】関節可動域測定法(日本整形外科学会,日本リハビリテーション医学会基準による)の運動方向と移動軸の組合せで正しいのはどれか. 
1.股屈曲 ――― 下腿中央線
2.股内旋 ――― 大腿骨
3.股外転 ――― 大腿中央線
4.膝屈曲 ――― 脛骨
5.足底屈 ――― 第1中足骨

解答

1.× 股屈曲 ――― 大腿骨
2.× 股内旋 ――― 下腿中央線
3.○ 正しい.
4.× 膝屈曲 ――― 腓骨
5.× 膝屈曲 ――― 腓骨


【74】正常歩行について正しいのはどれか. 
1.足関節は1歩行周期に背屈と底屈とが2回生じる.
2.股関節は1歩行周期に伸展と屈曲とが2回生じる.
3.膝関節は1歩行周期に伸展と屈曲とが1回生じる.
4.一側下肢の立脚相と遊脚相の割合は7:3である.
5.高齢者では歩行比が大きくなる.

解答

1.○ 正しい.
2.× 股関節は1歩行周期に伸展と屈曲とが1回生じる.
3.× 膝関節は1歩行周期に伸展と屈曲とが2回生じる.
4.× 一側下肢の立脚相と遊脚相の割合は6:4である.
5.× 遅い歩行では歩行比が大きくなる.


【75】組織の再生能力が最も高いのはどれか. 
1.角膜
2.骨髄
3.心筋
4.神経
5.横紋筋

解答

1.× 角膜は再生能力が低い.
2.○ 正しい.
3.× 心筋は再生能力が低い.
4.× 神経は再生能力が低い.
5.× 横紋筋は再生能力が低い.


【76】骨転移を最も生じやすいのはどれか. 
1.胃癌
2.肝臓癌
3.前立腺癌
4.大腸癌
5.膀胱癌

解答

1.× 胃癌は肝転移を最も生じやすい.
2.× 肝臓癌は肺転移を最も生じやすい.
3.○ 正しい.
4.× 大腸癌は肝転移を最も生じやすい.
5.× 膀胱癌は肝転移を最も生じやすい.


【77】呼吸機能検査について正しいのはどれか. 
1.呼吸筋力の低下で肺活量は低下する.
2.気道抵抗が増加すると1秒率は上昇する.
3.肺拡散能の低下では最大呼気流量は低下する.
4.肺コンプライアンスが低下すると機能的残気量は増加する.
5.換気血流比不均等では肺胞気-動脈血酸素分圧較差が低下する.

解答

1.○ 正しい.
2.× 気道抵抗が増加すると1秒率は低下する.
3.× 肺拡散能の低下では動脈血酸素分圧が低下する.
4.× 肺コンプライアンスが上昇すると機能的残気量は増加する.
5.× 換気血流比不均等では肺胞気-動脈血酸素分圧較差が上昇する.


【78】下肢の深部静脈血栓症により塞栓をきたすことが最も多い臓器はどれか. 
1.脳
2.肺
3.肝臓
4.心臓
5.腎臓

解答

1.× 下肢の深部静脈血栓症により塞栓をきたすことが最も多い臓器は肺である.
2.○ 正しい.
3.× 下肢の深部静脈血栓症により塞栓をきたすことが最も多い臓器は肺である.
4.× 下肢の深部静脈血栓症により塞栓をきたすことが最も多い臓器は肺である.
5.× 下肢の深部静脈血栓症により塞栓をきたすことが最も多い臓器は肺である.


【79】欲求を満たせないときに,正反対の欲求を発展させ心的平衡を保とうとする防衛機制はどれか. 
1.置き換え
2.合理化
3.反動形成
4.否認
5.抑圧

解答

1.× 置き換えは受け入れることのできない感情を,脅威の少ない別の対象に向けること.
2.× 合理化は自分に都合の良い理由を作り上げて,自分の行為や思考を正当化すること.
3.○ 反動形成は欲求を満たせないときに,正反対の欲求を発展させ心的平衡を保とうとすること.
4.× 否認は苦痛な現実を受け入れないこと.
5.× 抑圧は混乱する願望・思考または経験を無意識的に意識から排除すること.


【80】自己暗示により催眠状態を作り出し心身をリラックスさせる方法はどれか. 
1.コラム法
2.自律訓練法
3.自由連想法
4.漸進的筋弛緩法
5.マインドフルネス

解答

1.× コラム法は認知の歪みなどを再構成する認知行動療法の一技法である.
2.○ 正しい.
3.× 自由連想法は横になった患者に頭に浮かんできたことをそのまま話させる精神分析療法の一技法である.
4.× 漸進的筋弛緩法は全身各部の筋の収縮と弛緩を繰り返し心身のリラクゼーションを図る方法である.
5.× マインドフルネスは今に注意を向け集中できるような心的状態を作り出す方法である.


【81】障害受容に至る5つの過程において3番目に現れるのはどれか. 
1.解決への努力期
2.ショック期
3.混乱期
4.受容器
5.否認期

解答

1.× 解決への努力期は障害受容の過程において4番目に現れる.
2.× ショック期は障害受容の過程において1番目に現れる.
3.○ 正しい.
4.× 受容期は障害受容の過程において5番目に現れる.
5.× 否認期は障害受容の過程において2番目に現れる.


【82】リハビリテーション室で訓練中に意識を失った患者への対応としてまず行うのはどれか. 
1.主治医に報告する.
2.ベッドに移動させる.
3.心臓マッサージを行う.
4.バイタルサインを確認する.
5.自動体外式除細動器(AED)を準備する.

解答

1.× 誤り.
2.× 誤り.
3.× 誤り.
4.○ バイタルサインを確認し主治医へ報告してもらい,緊急度が高い場合には気道確保・心臓マッサージ・AEDなどの対応を行う.
5.× 誤り.


【83】脊髄損傷の自律神経過反射でみられるのはどれか.2つ選べ. 
1.発汗
2.頻脈
3.高血圧
4.低血糖
5.四肢の疼痛

解答

1.○ 正しい.
2.× 脊髄損傷の自律神経過反射では徐脈がみられる.
3.○ 正しい.
4.× 脊髄損傷の自律神経過反射では低血糖は生じない.
5.× 脊髄損傷の自律神経過反射では四肢の疼痛は生じない.


【84】多発性筋炎にみられる所見はどれか. 
1.蝶形紅斑
2.深部腱反射亢進
3.手袋靴下型感覚障害
4.筋電図での高振幅電位波形
5.血清クレアチンキナーゼ上昇

解答

1.× 蝶形紅斑は全身性エリテマトーデスにみられる所見である.
2.× 皮膚筋炎は深部腱反射が減弱する.
3.× 手袋靴下型感覚障害は多発ニューロパチーにみられる所見である.
4.× 皮膚筋炎は筋電図での低振幅電位波形所見である.
5.○ 正しい.


【85】発達評価はどれか. 
1.DDSTⅡ
2.K-ABCⅡ
3.WAIS-Ⅲ
4.WISC-Ⅲ
5.WPPISI-Ⅲ(Wechsler Preschool and Primary Scale of Intelligence-Ⅲ)

解答

1.○ 正しい.
2.× K-ABCⅡは知能検査である.
3.× WAIS-Ⅲは知能検査である.
4.× WISC-Ⅲは知能検査である.
5.× WPPISI-Ⅲは知能検査である.


【86】高齢者の大腿骨近位部骨折について正しいのはどれか. 
1.男性に多い.
2.骨転位は稀である.
3.骨頭壊死は生じない.
4.認知症は危険因子である.
5.発生要因は交通事故が最も多い.

解答

1.× 女性に多い.
2.× 骨転位はみられる.
3.× 骨頭壊死は生じる.
4.○ 正しい.
5.× 発生要因は転倒事故が最も多い.


【87】腰部脊柱管狭窄症で正しいのはどれか. 
1.先天発症が多い.
2.内反尖足を生じる.
3.間欠性跛行を生じる.
4.腰椎前屈で症状が増強する.
5.下肢の深部腱反射は亢進する.

解答

1.× 腰部脊柱管狭窄症は後天発症が多い.
2.× 腰部脊柱管狭窄症では内反尖足は生じない.
3.○ 正しい.
4.× 腰部脊柱管狭窄症は腰椎前屈で症状が軽減する.
5.× 腰部脊柱管狭窄症では下肢の深部腱反射は減弱する.


【88】二分脊椎で正しいのはどれか. 
1.髄膜瘤は神経障害を伴う.
2.脊髄係留症候群の好発年齢は2~3歳である.
3.脊髄係留症候群は上肢の感覚障害を伴う.
4.脊髄髄膜瘤ではChiari奇形の合併は稀である.
5.脊髄髄膜瘤では水頭症を合併する.

解答

1.× 髄膜瘤は神経障害を伴わない.
2.× 脊髄係留症候群は学童期頃に好発する.
3.× 脊髄係留症候群は下肢の感覚障害を伴う.
4.× 脊髄髄膜瘤ではChiari奇形の合併がある.
5.○ 正しい.


【89】痛みとして灼熱感を生じるのはどれか. 
1.Lhermitte徴候
2.Morleyテスト
3.筋緊張頭痛
4.Tinel徴候
5.視床痛

解答

1.× Lhermitte徴候は電撃的な放散痛が生じる.
2.× Morleyテストは上肢への放散痛が生じる.
3.× Morleyテストは上肢への放散痛が生じる.
4.× Tinel徴候はチクチク感,蟻走感が生じる.
5.○ 正しい.


【90】悪性腫瘍はどれか. 
1.下垂体腺腫
2.頭蓋咽頭腫
3.神経鞘腫
4.膠芽腫
5.髄膜腫

解答

1.× 下垂体腺腫は良性腫瘍である.
2.× 頭蓋咽頭腫は良性腫瘍である.
3.× 神経鞘腫は良性腫瘍である.
4.○ 正しい.
5.× 髄膜腫は良性腫瘍である.


【91】原発性自然気胸について正しいのはどれか. 
1.男性に多い.
2.肥満者に多い.
3.再発は稀である.
4.低身長者に多い.
5.60歳以上に多い.

解答

1.○ 正しい.
2.× 原発性自然気胸はやせに多い.
3.× 原発性自然気胸の再発はある.
4.× 原発性自然気胸は高身長者に多い.
5.× 原発性自然気胸は若年者に多い.


【92】糖尿病性腎症で正しいのはどれか.2つ選べ. 
1.血尿が特徴的である.
2.糸球体の硬化が起こる.
3.低血糖発作が原因となる.
4.糖尿病の初期からみられる.
5.透析導入の原因疾患として最も多い.

解答

1.× 糖尿病性腎症は蛋白尿が特徴的である.
2.○ 正しい.
3.× 糖尿病性腎症は高血糖の持続が原因となる.
4.× 糖尿病性腎症は糖尿病発症後5~10年でみられる.
5.○ 正しい.


【93】多発性骨髄腫にみられるのはどれか. 
1.肝障害
2.病的骨折
3.赤血球増多
4.血清総蛋白量減少
5.低カルシウム血症

解答

1.× 腎障害が多発性骨髄腫に特徴的である.
2.○ 正しい.
3.× 赤血球減少が多発性骨髄腫に特徴的である.
4.× 血清総蛋白量増加が多発性骨髄腫に特徴的である.
5.× 高カルシウム血症が多発性骨髄腫に特徴的である.


【94】症候と内分泌異常の組合せで正しいのはどれか. 
1.先端巨大症 ――― 下垂体前葉ホルモン欠損
2.中心性肥満 ――― 副腎皮質機能低下
3.テタニー ――― 副甲状腺機能低下
4.尿崩症 ――― 抗利尿ホルモン分泌亢進
5.頻脈 ――― 甲状腺機能低下

解答

1.× 先端巨大症 ――― 下垂体前葉ホルモン増加
2.× 中心性肥満 ――― 副腎皮質機能亢進
3.○ 正しい.
4.× 尿崩症 ――― 抗利尿ホルモン分泌低下
5.× 頻脈 ――― 甲状腺機能亢進


【95】介護保険法に規定される特定疾病はどれか.2つ選べ. 
1.間質性肺炎
2.拡張型心筋症
3.脊髄小脳変性症
4.変形性肘関節症
5.閉塞性動脈硬化症

解答

1.× 特発性間質性肺炎は難病法による指定難病に含まれる.
2.× 特発性拡張型心筋症は難病法による指定難病に含まれる.
3.○ 正しい.
4.× 変形性肘関節症は介護保険法に規定さる特定疾病でない.
5.○ 正しい.


【96】イネイブラー(enabler)である家族と患者との共依存が問題となる疾患はどれか. 
1.うつ病
2.統合失調症
3.アルコール依存症
4.Alzheimer型認知症
5.自閉スペクトラム症

解答

1.× イネイブラーである家族と患者との共依存が問題となる疾患はアルコール依存症である.
2.× イネイブラーである家族と患者との共依存が問題となる疾患はアルコール依存症である.
3.○ 正しい.
4.× イネイブラーである家族と患者との共依存が問題となる疾患はアルコール依存症である.
5.× イネイブラーである家族と患者との共依存が問題となる疾患はアルコール依存症である.


【97】適応障害について誤っているのはどれか. 
1.日常生活に支障を生じる.
2.認知行動療法は有効である.
3.薬物療法が治療の中心になる.
4.抑うつ気分を伴うことが多い.
5.適応的なストレス・コーピング技能を養う必要がある.

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× 適応障害は心理療法が治療の中心になる.
4.○ 正しい.
5.○ 正しい.


【98】統合失調症について正しいのはどれか. 
1.男性に多い.
2.急性発症することが多い.
3.若年の発症は予後が良い.
4.中年期以後に発症することが多い.
5.高EEの家族のもとで再発率が高くなる.

解答

1.× 統合失調症の発生頻度に明らかな性差はない.
2.× 統合失調症は前駆発症することが多い.
3.× 統合失調症の若年発症は予後が悪い.
4.× 統合失調症は青年期に発症することが多い.
5.○ 正しい.


【99】ステロイド薬による精神障害について正しいのはどれか. 
1.幻覚は認められない.
2.高齢者は発症しやすい.
3.発現率は80%を超える.
4.意識障害を伴うことは少ない.
5.精神症状はステロイド薬の投与量に関係なく出現する.

解答

1.× ステロイド精神病は幻覚が認めらる.
2.× 高齢者はステロイド精神病のハイリスク群であるが発症しやすいわけではない.
3.× ステロイド精神病の発現率は報告によって様々である.
4.× ステロイド精神病は意識障害を伴うことがある.
5.× ステロイド精神病はステロイド薬の投与量が多ければ多いほど出現リスクが高まる.


【100】知的障害の原因となるのはどれか.2つ選べ. 
1.Down症候群
2.ネコ鳴き症候群
3.Korsakoff症候群
4.Wallenberg症候群
5.Guillain-Barré症候群

解答

1.○ 正しい.
2.○ 正しい.
3.× Korsakoff症候群は記憶障害の原因となる.
4.× Wallenberg症候群は知的障害の原因とならない.
5.× Guillain-Barré症候群は知的障害の原因とならない.


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